カナレットとヴェネツィアの輝き/SOMPO美術館

新宿駅から徒歩5分で楽しめる「ヴェネツィア旅行」へ出かけよう♪【SOMPO美術館】

2024年11月6日

カナレット《昇天祭、モーロ海岸に戻るブチントーロ》1738-1742年頃 レスター伯爵およびホウカム・エステート管理員会、ノーフォーク

SOMPO美術館(東京・新宿)にて、展覧会「カナレットとヴェネツィアの輝き」が、2024年12月28日(土)まで開催中です。

本展では、カナレットが描いたヴェドゥータ(景観画)を通じて、今なお変わらぬ姿をとどめる世界遺産の街・ヴェネツィア(イタリア)を紹介します。

新宿駅から徒歩5分で楽しめる「ヴェネツィア旅行」へ、いざ出発♪
本展の見どころをご紹介していきます。

“映え”の元祖?
ヴェドゥータの巨匠・カナレット

カナレット(本名:ジョヴァンニ・アントニオ・カナル。1697-1768)は、18世紀のヴェネツィアで活動し、都市景観を緻密に描き出した「ヴェドゥータ」という絵画ジャンルの巨匠として知られています。

フランチェスコ・グアルディに帰属《ヴェネツィア鳥瞰図》1775年 英国政府コレクション

本展の舞台となるヴェネツィアは、イタリアの北東部に位置する、ラグーナ(潟*)に浮かぶ水上都市。
魚のような形した本島には、逆S字を描く大運河「カナル・グランデ」が流れています。

*潟(かた):遠浅(とおあさ)の海岸で満潮の時は隠れ、潮が引くと現れる所のこと。

約120の島々が400以上もの橋で結ばれた街は、まさに迷宮都市そのもの。
カナレットは、そんな冒険心をくすぐるヴェネツィアの街を“絵になる”姿として、描き残しています。

カナレット《カナル・グランデのレガッタ》1730-1739年頃 ボウズ美術館、ダラム

カナレットの作品は、現代の私たちが旅先で記念写真を撮るのと同じような視点で描かれています。
この美しさは、まさに“映え”の元祖ともいえるでしょう。

本展では一部作品を除き、展示室内の撮影が可能です。
好きな作品を見つけて、SNSで共有してみては?

思わず旅に出たくなる
カナレットが描いたヴェネツィアを堪能しよう

カナレット《昇天祭、モーロ海岸のブチントーロ》1760年 ダリッジ美術館、ロンドン

旅情を誘うカナレットのヴェドゥータ。
彼の作品は、グランド・ツアーでヴェネツィアにやってきた英国貴族たちに愛されました。

英国貴族たちは、カナレットのヴェドゥータを旅の記念として購入したのだそう。
そのため作品のほとんどがイギリスに残されています。
ちなみに、カナレット作品をもっとも多く所蔵しているのは、英国王室なのだとか。

本展では、これまで日本で取り上げられる機会の少なかったヴェドゥータの広がりも紹介しています。

19世紀以降の英仏画家が描いた作品も紹介

カナレットのヴェドゥータは、19世紀以降に活躍したイギリスやフランスの画家たちにも影響を与えています。

本展では、印象派を代表する画家モネや、新印象派の画家シニャックなどの作品を展示。
カナレットをはじめ、多くの芸術家を魅了したヴェネツィアの姿を紹介しています。

(左)クロード・モネ《パラッツォ・ダーリオ、ヴェネツィア》1908年 ウェールズ国立美術館、カーディフ/(右)ポール・シニャック《ヴェニス、サルーテ教会》1908年 宮崎県立美術館

カナレットが描いた「ヴェドゥータ」でみるヴェネツィアの姿を紹介する展覧会「カナレットとヴェネツィアの輝き」。

ミュージアムショップでは、本展のオリジナルグッズも販売中です。

なんと、サンリオの人気キャラクターであるハンギョドンや絵本作家・谷川夏樹のコンテナくん、SNSをちゅうしんに活躍するイラストレーター・STUDY優作とのコラボグッズも展開してます(*)!
*商品が売り切れの場合があります。

ミュージアムショップもお見逃しなく。

また本展は、東京会場終了後、京都と山口へ巡回予定です。

Exhibition Information

展覧会名
カナレットとヴェネツィアの輝き
開催期間
2024年10月12日~12月28日
会場
SOMPO美術館
公式サイト
https://www.sompo-museum.org/