これから開催

移転開館5周年記念 令和6年能登半島地震復興祈念

工芸と天気展 -石川県ゆかりの作家を中心に-

三代德田八十吉《燿彩鉢 創生》1991年
国立工芸館蔵

番浦省吾《双象》1972年 国立工芸館蔵

中川衛《金銀象嵌「翡翠置物」》2017年
個人蔵 撮影:野村知也

令和6年1月1日に発生した能登半島地震は、石川県を中心とする北陸地方に甚大な被害を及ぼしました。
約2年が過ぎた今もなお、復興は道半ばの状況となっています。本展は、被災地の一日も早い復興を祈念し開催する展覧会で、工芸と天気の関わりをテーマに、人間国宝17名を含む石川県ゆかりの作家を中心とした工芸作品を紹介します。

日本海に面し、豊かな山々を有する北陸地方。海から吹いてきた風は山を越え、やがて街や里山に湿潤な気候を運んできます。こうした気候は、四季を通して人々の暮らしと関わりながら、北陸地方の工芸に恵みをもたらしてきました。たとえば、空気中の湿度を取り込むことで固まる漆にとって、潤いを含んだ空気は好条件です。また、冬の深雪は、山の土壌や岩盤に染み込んでやがて河川の水となり、かつては加賀友禅の一工程であった「友禅流し」を支えてきました。

天気は一日として同じものはなく、刻一刻と変化します。天気の変わりやすい北陸地方では、雲や風の変化に敏感になり、空を見上げる機会も多いのではないでしょうか。一方、長く厳しい冬を過ごす人々だからこそ、春の訪れにひとしおの喜びを感じることもあります。この地に生きる作家のまなざしを通して工芸と天気を見つめ直すと、新たな発見があるかもしれません。

工芸の作家たちがとらえた移ろいゆく空もよう、春の息吹を感じさせる作品を通して、北陸の天気のもとで育まれた表現を紹介します。

※会期中一部展示替えあり
前期:12月9日~1月18日
後期:1月20日~3月1日

Event Information

展覧会名
移転開館5周年記念 令和6年能登半島地震復興祈念
工芸と天気展 -石川県ゆかりの作家を中心に-
開催期間
2025年12月9日~2026年3月1日
開館時間
09:30~17:30
(入館は閉館の30分前まで)
休館日
月曜日 (ただし1月12日、2月23日は開館)、年末年始(12月28日~1月1日)、1月13日、2月24日
入館料

一般 1,200(1,100)円 大学生 700(600)円 高校生 500(400)円
※( )内は20名以上の団体料金および割引料金
※中学生以下、障害者手帳をご提示の方とその付添者(1名)は無料
※文化の森おでかけパス(一般のみ)をお持ちの方は割引料金。
※MOMAT支援サークルパートナーおよび外国人を引率し通訳案内のために同行する通訳案内士は無料。
※キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は、学生証・職員証のご提示で割引料金。
※石川県立美術館・金沢21世紀美術館・石川県立歴史博物館・石川県立伝統産業工芸館(いしかわ生活工芸ミュージアム)・金沢市立中村記念美術館の主催展覧会入場券半券を窓口で提示した方は割引料金。
※オンラインによる事前予約もあり

公式サイト
https://www.momat.go.jp/craft-museum/exhibitions/565
お問い合わせ

050-5541-8600(ハローダイヤル)

Venue Information

会場
国立工芸館
主催
国立工芸館