これから開催

戦後80年 戦争と子どもたち

松本竣介《りんご》1944 年 個人(板橋区立美術館寄託)

小杉放菴《金太郎遊行》1944 年 栃木県立美術館

北川民次《作文を書く少女(慰問文を書く少女)》1939 年 名古屋市美術館

中尾彰《勤労奉仕》1944 年 茅野市立北山小学校

水原房次郎《夏の夜 戦果をききいる少年達》1942年 福岡県立美術館

麻生三郎《子供》1948 年 弥栄画廊

青柳喜兵衛《天翔ける神々》1937 年 北九州市立美術館

今から約80年前、日本の美術家たちは戦中・戦後を生きる子どもたちをどのように表現したのでしょうか。また、当時の子どもたちはどのような美術に触れていたのでしょうか。

戦時下、材料が配給制となり、発表や表現に制限が加えられる厳しい状況においても、美術家たちは子どもたちを希望の象徴として表現しています。しかし一方で、当時の子どもたちは「少国民」として育まれる存在でもありました。出征する兵士を見送り、勤労奉仕に参加するなど、総力戦を支える一員としての姿もまた、作品に表されています。そして戦後、焼け野原となった場所から再び立ち上がる時にも、子どもたちの姿は心の支えとして描かれたのです。

本展では、戦時中から終戦直後にかけて制作された、子どもを主題とする作品や、子どもたちに向けた絵本、教科書、紙芝居などの大人が提供した印刷物、さらには子どもたち自身が戦時下に描いた作品をご紹介します。これらの「子ども」をめぐる美術を、その時代背景とともに読み解くことで、激動の時代に美術家たちが子どもたちに向けていた眼差しとはどのようなものであったのかを検証します。

Event Information

展覧会名
戦後80年 戦争と子どもたち
開催期間
2025年11月8日~2026年1月12日
開館時間
09:30~17:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日、11月25日(火曜日)、12月29日(月曜日)~1月3日(土曜日)
(但し、11月24日(月曜日・振替休日)、1月12日(月曜日・祝日)は開館)
入館料

一般900円/大学生600円/高校生以下無料
*65歳以上・障がい者割引あり(要証明書)

公式サイト
https://www.city.itabashi.tokyo.jp/artmuseum/index.html
お問い合わせ

03-3979-3251

Venue Information

会場
板橋区立美術館
主催
板橋区立美術館・青幻舎プロモーション