これから開催

令和8年度夏季展

大名家の狂言道具コレクション(仮) 

「恵比寿」永青文庫蔵

「狐」 永青文庫蔵

「染分麻地蒲公英鼓三つ巴模様掛素襖」 江戸時代(18世紀後半~19世紀前半) 
永青文庫蔵

「白麻地源氏車夕顔模様肩衣」 江戸時代(18世紀後半~19世紀前半) 
永青文庫蔵

狂言は、室町時代より続く喜劇的な要素を持った芸能です。登場人物は庶民的なキャラクターが多く、中世の人々の日常を題材とし、笑いを通して人間の本質を大らかに、また鋭く描写します。神秘的な世界を描く能の合間に、能舞台で演じられますが、大がかりな舞台装置は用いず、台詞としぐさによって物語を進行させます。台詞は古典的な日本語ですが、シンプルな言葉と誇張された動作で、分かりやすくユーモラスな表現が特徴です。

細川家は初代幽斎(ゆうさい)の頃より能楽を愛好したため、永青文庫には能や狂言の道具が多く伝えられています。狂言に関してだけでも装束は約100件、面(おもて)は30面あまりを数えます。
素襖(すおう)や肩衣(かたぎぬ)、半袴(はんばかま)などの狂言装束は、麻地に染模様が特徴で、素朴ななかにもインパクトがあり、楽しいデザインが多く見られます。また狂言面は、誇張した表情の滑稽味あふれるものや、動物などの親しみやすいものが用いられます。そうした装束や面は狂言の魅力を引き立てる重要な要素です。

本展では、永青文庫の所蔵品から、狂言の魅力を分かりやすくご紹介します。狂言ならではのデザインや楽しさにふれて頂ければ幸いです。

Event Information

展覧会名
令和8年度夏季展
大名家の狂言道具コレクション(仮) 
開催期間
2026年7月11日~9月6日
開館時間
10:00~16:30
(入館は16:00まで) 
休館日
月曜日 (ただし7/20は開館し、7/21は休館)
入館料

一般:1000円、シニア(70歳以上):800円、大学・高校生:500円
※中学生以下、障害者手帳をご提示の方及びその介助者(1名)は無料

公式サイト
https://www.eiseibunko.com/
お問い合わせ

03-3941-0850

Venue Information