これから開催

岡田謙三 パリ・目黒・ニューヨーク

岡田謙三 《巴里風景》1938年 油彩・キャンバス 53.0×65.2cm 秋田市立千秋美術館蔵

岡田謙三 《シルク》1947年 油彩・キャンバス 202.0×321.0cm 横浜美術館蔵 ( 岡田きみ氏寄贈)

岡田謙三 《間隔》1958年 油彩・キャンバス 220.5×172.5cm 目黒区美術館蔵

1920 年代のパリと1950 年代以降のニューヨーク、この二つの都市で創作活動をし、さらに1935 年には目黒区自由 が丘にアトリエを構えて活動した画家・岡田謙三(1902-1982)。その作風はこれらの都市での経験に影響を受けながら 形作られていきました。

岡田は、東京美術学校(現 東京藝術大学)入学から約2 年後の1924 年にパリへ渡ります。第一次世界大戦終結に より、世界各国から芸術家が集い、活気に満ちたパリでの日々は、若き日の岡田にとって全てが新しく、視野の広がる 経験となりました。モンパルナスのカフェなどに集まって議論していた芸術家たちの仲間に加わり、後に確立する抽象的 な作風の基礎となる考え方にも触れ、さながら「心の訓練のようだった」と振り返っています。1927 年の帰国後は、戦 前から戦後にかけての時代のうねりの中で、これまで培ってきた技巧や様式から離れ、新たに実験の日々を積み重ねて いきます。戦後早々に見据えていた渡米を1950 年に実現させると、ニューヨークでは抽象表現主義の画家と交流を持ち ながら、やがて、淡い色面を組み合わせる独自の作風を確立させました。自身の根源的な感性への回帰の中に築き上 げた静謐で力強い表現は、パリとニューヨーク、そして目黒のアトリエでの模索の日々を抜きに語ることはできないでしょう。 本展は、岡田の画風の変遷を三つの都市での経験からたどります。

Event Information

展覧会名
岡田謙三 パリ・目黒・ニューヨーク
開催期間
2026年2月21日~5月10日
開館時間
10:00~18:00
(入館は17:30まで)
休館日
月曜日 *ただし、2月23日(月・祝)・5月4日(月・祝)は開館、2月24日(火)・5月7日(木)は休館
入館料

一 般 900(700)円
大高生・65歳以上 700(550)円
中学生以下 無料

公式サイト
https://mmat.jp/
お問い合わせ

03-3714-1201

Venue Information

会場
目黒区美術館
主催
公益財団法人 目黒区芸術文化振興財団 目黒区美術館