これから開催

紙を生きる-藤原志保「線」の軌跡

藤原志保 《Line 25-1》2025
72.5 × 50.5 × 3cm
中国墨・阿波和紙、パネル貼り

藤原志保 《寂 23-1》2023
146 × 146 × 5.5cm
中国墨・阿波和紙、パネル貼り

藤原志保 《折の展開 18-5》2018
75.5 × 56.5 cm
中国墨・阿波和紙

藤原志保 《Drawing 24-1》2024
162.1 × 97cm
中国墨・阿波和紙、木枠貼り

藤原志保

この度、ホワイトストーンギャラリー銀座新館では藤原志保による個展『紙を生きる-藤原志保「線」の軌跡』を開催いたします。兵庫県丹波篠山にアトリエを構え、一貫して墨と和紙による抽象表現を志向してきた藤原の、30年ぶりの東京での個展となります。凛冽なる意志が佇む、雅趣あふれる作品世界をご堪能ください。

描かれた線や紙の形象には、作者のDNAはもとより、背負ってきた人生、人格、魂がにじみ出ています。墨と和紙の限りない可能性に魅せられて以来、折り紙の線、墨粒子の浸透の度合いが生み出す表情の変化等、誰も手掛けていない未知の境地を開拓しつづけてきました。

日本画家であった祖父の私への遺言は「人に媚びない、自分の表現したい作品を描きたいなら、自立できる仕事を持て」というものでした。さまざまな死生観に向き合わざるをえない看護師という職業を選んだのも、表現することと生きることを直結させたいという意識が働いたのでしょう。神戸市立中央病院を皮切りに65歳で定年を迎えるまで、日々患者さんに触れあうこと、墨と和紙のモノトーンの世界に対峙することは、どちらも私の日常を不可分に構成する現実であり、修行の日々であったともいえます。私の血となり肉となった経験の在りようや内観の変化は、新たなカタチを得、墨と和紙を媒介とする作品のなかで息づいているのではないでしょうか。

筆で描き、和紙の表層のみならず突き抜けたその先までを表現のフィールドとする。折り紙の折れ線には作家としての意志を託す―今展でフォーカスするのは、シンプルであるがゆえにリスキーな「線」。折ることで天衣無縫な展開を見せる「紙」との結託。その潔くも深遠な世界は、生の手触りの宝庫といえます。速度さえも内包する「線」から、物質性を越えたさまざまなシグナルを読み取って頂ければ幸いです。

—藤原志保

Event Information

展覧会名
紙を生きる-藤原志保「線」の軌跡
開催期間
2026年4月10日~5月2日
開館時間
11:00~19:00
休館日
月曜日、日曜日
入館料

無料

公式サイト
https://www.whitestone-gallery.com/ja/blogs/gallery-exhibitions/tyo-n-shiho-fujiwara-042026
お問い合わせ

03-3574-6161

Venue Information

会場
ホワイトストーンギャラリー銀座新館
オープニングレセプション

4月11日(土)17:00~
個展を記念して、オープニングレセプションを開催します。どなた様でもお越しいただけます。
※アーティスト在廊