これから開催

昭和100年企画 新収蔵記念/生誕140年

富本憲吉と昭和

富本憲吉 《磁器染付独活模様陶板》昭和8年(1933)
奈良県立美術館蔵 撮影:木奥惠三

富本憲吉 《磁器色絵菱模様角箱》 昭和19年(1944)
奈良県立美術館蔵 撮影:木奥惠三

富本憲吉 《磁器色絵美女柳枝図陶板》昭和21年(1946)
奈良県立美術館蔵 撮影:木奥惠三

富本憲吉 《磁器色絵赤地金銀彩羊歯模様捻徳利》 昭和28年(1953)
奈良県立美術館蔵 撮影:木奥惠三

富本憲吉 《磁器色絵染付曲る道模様飾皿》昭和30年(1955)
奈良県立美術館蔵 撮影:木奥惠三

奈良県立美術館では、新収蔵記念の展示として「富本憲吉と昭和」を開催します。

現在の奈良県生駒郡安堵町で生まれた富本憲吉(とみもとけんきち、1886-1963)は、日本の近代陶芸を語る上で不可欠な作家の一人です。陶芸家としての活動は大正初期に始まり、死去する昭和38年(1963)まで数多くの作品を制作しました。昭和30年(1955)に色絵磁器で重要無形文化財保持者(いわゆる人間国宝)に認定され、昭和36年(1961)には文化勲章を受章しました。

奈良県立美術館では昭和48年(1973)の設立当初から富本憲吉作品の収集に積極的に取り組み、その成果を展覧会で紹介してきました。そして昨年度には富本の旧知の友人であった今村荒男(いまむらあらお、1887-1967)旧蔵の作品33件が寄贈されました。これらの作品は富本の技法や創作模様のバリエーションなどを示すものですが、富本と今村との交流を通して形成された作品群という点でも貴重なものです。

今回の展示ではこの寄贈作品を全て公開し、かつ同館収蔵品・寄託品などを加えた約40件の作品を出品します。さらに特別出品となる2件の作品を加え、富本と今村という安堵町を故郷とする2人の交流を紹介します。

また2026年は昭和元年(1926)から起算して満100年に当たります。本展では、昭和初期の工芸をめぐる状況、戦時中の高山疎開、戦後の重要無形文化財制度の制定といったトピックにふれつつ昭和時代の富本の作品と活動に注目し、時代的な背景を考察することを試みます。

本展の見どころである33件の新収蔵品は、富本と同じ安堵町出身の今村荒男が所蔵していたものです。今村家は庄屋を代々務めた家柄で、明治時代の奈良県再設置運動に尽力した今村勤三の四男として生まれたのが荒男です。荒男自身は医学の道に進み、大阪医科大学(現大阪大学医学部)の教授、奈良県立医学専門学校(現奈良県立医科大学)の初代校長などを歴任しました。富本とは幼なじみの間柄であり、最晩年の富本の診察を担当した逸話もあります。

Event Information

展覧会名
昭和100年企画 新収蔵記念/生誕140年
富本憲吉と昭和
開催期間
2026年9月19日~11月15日
開館時間
09:00~17:00
(入館は16:30まで)
休館日
9月24日、9月28日、10月5日、10月13日、10月19日
入館料

同時開催の特別展「時代を越えて~日本画のゆくえ」の観覧券(一般1,200円、大学生1,000円)が必要です

公式サイト
https://www.pref.nara.jp/11842.htm
お問い合わせ

0742-23-3968

Venue Information