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2024年11月1日
千年雛めぐり~平安から現代へ受け継ぐ想い~ 百段雛まつり2024/ホテル雅叙園東京
ホテル雅叙園東京 東京都都指定有形文化財「百段階段」にて、都内最大級の雛まつり展が開催中です。
2010年に第1回目を開催した「百段雛まつり」は、文化財「百段階段」の背景を活かした企画展としてこれまでに11回開催してきました。
新型コロナウイルス感染拡大により、しばらく開催が見送られていた本展が4年ぶりに開催します。
日本各地のお雛さまから、個性豊かな現代作家の創作雛人形まで。さまざまな雛人形が、文化財「百段階段」の各部屋を彩ります。
ここでは、都内最大級の雛まつり展である本展の見どころポイントを紹介していきます。
動画でも本展を紹介中!▼
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どの部屋も美しい装飾が見どころの文化財「百段階段」の中でも、ひと際豪華な「漁樵の間」。
室内はすべて純金箔、純金泥、純金砂子で仕上げられ、彩色木彫と日本画に囲まれた豪華絢爛な「漁樵の間」では、平安時代の宮中世界が楽しめる座敷雛を展示しています。
こちらの座敷雛は、福岡県飯塚市で毎年行われる「いいづか雛のまつり」のメイン会場となる旧伊藤伝右衛門邸の展示を再現したものです。
かつて炭鉱の町として栄え、石炭産業の中心地として賑わった福岡県飯塚市。旧伊藤伝右衛門邸は、筑豊の炭鉱王・伊藤伝右衛門の栄華を今に伝える旧宅です。
座敷雛は、今話題の人物である紫式部が記した『源氏物語』にも描かれている「葵祭」の風景を表現しています。
展示人形数は約800体!優美な宮中世界にうっとりできる特別な空間です。
「静水の間」では、滋賀県東近江市在住の人形師・東之湖(とうこ)氏の作品を展示しています。
日本最大の湖である琵琶湖を有する滋賀県。その琵琶湖を舞台とした神秘的な物語に注目です。
東之湖氏が手掛ける雛人形は、平安時代より伝わる装束衣裳の着方が基本となります。
裂地の柔らかさを活かした柔拵え(なえぞえ)の着方と、衣装の端々をきちんと整える強拵え(こわぞえ)の着方を融合させた独自の様式を持つ雛人形を制作している東之湖。
生地も滋賀県の特産品でもある新之助上布(麻)を使用し、雛人形を通して滋賀の魅力を発信しています。
ミニチュア玩具が好きな方は必見!そんな展示もありますよ。
「星光の間」には、雛道具研究家の川内由美子氏のコレクションを紹介。手のひらに乗るほどの極小雛道具によるちいさな世界が楽しめます♪
こちらは、「芥子雛(けしびな)」と呼ばれる極小の雛人形です。
江戸中期より度々出された贅沢禁止令により、雛人形の材質や大きさが厳しく規制されるようになります。八寸(24cm)以上の大きな雛人形の制作が禁止されていたのだとか。
贅沢禁止令に反発するように、雛人形師たちは精密な細工を施した芥子雛を制作。それが、流行し始めました。
芥子雛と一緒に展示されている雛道具は、江戸上野池之端にあって人気を博した七澤屋製のものです。
観ているだけで楽しいちいさな世界。ぜひ、会場でじっくりとご覧ください。
文化財建築を雛飾りが埋めつくす、都内最大級の雛まつり展である「千年雛めぐり~平安から現代へ受け継ぐ想い~ 百段雛まつり2024」。
伝統的な雛人形と、現代作家の創作雛まで。実にさまざまな雛人形が楽しめますよ。
スフマート編集部のお気に入りの雛人形はこちら!
階段を雛壇に見立てたユニークなである、細山田匡宏氏の「猫雛壇」です。
皆さんも会場でお気に入りの雛人形を見つけてみては?本展は撮影OKです。
お気に入りの雛人形をハッシュタグ「#百段階段」「#百段雛まつり」「#千年雛めぐり」を付けて、それぞれのSNSで発信してみてください♪