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2024年11月1日
浮世絵お化け屋敷/太田記念美術館
この夏、浮世絵専門の美術館である太田記念美術館(東京・原宿)がお化け屋敷に大変身!?
2024年9月29日(日)*まで、太田記念美術館では「浮世絵お化け屋敷」が開催中です。
*前後期で全点展示替えあり(前期 8月3日(土)~9月1日(日)/後期 9月6日(金)~9月29日(日))
見る者を怖がらせる恐ろしい姿をした幽霊や、思わずクスッと笑ってしまうユーモラスな妖怪など。
浮世絵には、さまざまなおばけが登場します。
本展では、歌川国芳や月岡芳年の名品をはじめ、幽霊や妖怪、鬼を描いた浮世絵約170点を前後期に分けて紹介します。
なんと本展では、新収蔵品も展示されていますよ。
ここでは、そんな本展の前期で観られる作品の見どころをご紹介していきます。
平将門の遺児である平良門(たいらのよしかど)は、蝦蟇(がま)の妖術使いです。
本作の左側にある山のようなものは、実はたくさんのかえるたちを集めた巨大な蝦蟇です。
その口から吐き出されている煙に映るのは、亡き父・将門が築いた相馬の内裏のかつての姿。
煙に映し出された相馬の内裏の姿を、良門は姉の滝夜叉姫や仲間の伊賀寿太郎(いがじゅたろう)たちに、将門のかつての栄華を見せることで国家転覆への士気を高めようとするようすが絵かがれています。
ちなみに、歌川国芳の代表作である《相馬の古内裏》は、後期に展示されます。
巨大ながいこつを操っているのは、良門の姉・滝夜叉姫です。
僧侶の姿に化け土蜘蛛(つちぐも)の妖怪が、病に伏せていた源頼光に薄い膜状の巣網(すあみ)を覆いかけようとするシーンを描いた作品です。
左が歌川国芳。右が月岡芳年のものです。
頼光の息の根を止めようとしているのですが・・・構図が布団を掛けてあげる人のようですよね。
間一髪で気が付いた頼光は、枕元にあった膝丸(ひざまる)という刀で、土蜘蛛を斬ります。
膝丸は土蜘蛛を退治したあと、蜘蛛切(くもきり)と呼ばれるようになったそうですよ。
1階、2階の展示を観終わったら、受付近くの階段を降りて地下の展示も観に行きましょう。
コロナ禍の時に流行った妖怪「アマビエ」に近い伝承を描いた作品が展示されていました。
こちらは、越後国(現・新潟県)に伝わるもの。下半身が巻貝に入った不思議な女性が描かれています。
この女性は「自分は海の中に住む「海出人」であると名乗り、悪い病気が流行して世の中の多くの人が亡くなると予言しました。
その解決策として、自分の姿を描いた絵を見れば難を逃れられると言ったそうです。
浮世絵に描かれたさまざまな「おばけ」の姿を紹介する展覧会「浮世絵お化け屋敷」。
怖いだけではない、かわいらしくてユーモラスな姿のおばけもたくさん登場します。
大人だけではなく、子どもも楽しめる展覧会です。
会期中2回目以降鑑賞の方は、半券の提示で200円割引される「リピーター割引」もあります(他の割引との併用不可)。
後期展も観たい!という方は、半券を大切に保管してくださいね。