
ハプスブルク家/10分でわかるアート
2024年12月18日
オルセー美術館所蔵 印象派ー室内をめぐる物語/国立西洋美術館
オルセー美術館の印象派コレクション約70点が、2025年秋、日本へやってきます!
国立西洋美術館にて「オルセー美術館所蔵 印象派ー室内をめぐる物語」が開催されます。
記者発表会での最新内容をご紹介します。
展覧会公式サイト:https://www.orsay2025.jp/
「印象派」といえば、戸外の制作を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
確かに彼らは戸外の制作をメインとしていましたが、実は室内を舞台とする作品も多く残されています。
ピエール=オーギュスト・ルノワール《ピアノを弾く少女たち》
1892年 油彩/カンヴァス 116×90cm オルセー美術館、パリ
🄫 GrandPalaisRmn (musée d’Orsay) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF
例えばルノワールは穏やかな日常を、ドガは心理劇の一場面のような室内画を描きました。
室内は英語では「インテリア」。この言葉は、内面、精神世界を意味する言葉でもあります。
本展では、室内というテーマから、印象派の画家の表現をたどります。
オルセー美術館(外観) 🄫 patrice schmidt
本展では、パリ・オルセー美術館から約70点が来日します。
アルベール・バルトロメ《温室の中で》
1881年頃 油彩/カンヴァス 235×145cm オルセー美術館、パリ
🄫 GrandPalaisRmn (musée d’Orsay) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF
室内画を見ていると気づくのは、女性が描かれるのが多いということ。
当時、身分の高い女性は1人で外を自由に歩けませんでした。こうした当時のジェンダー観が絵から分かってくるのも面白いですよね。
また、装飾画も見どころ。
国立西洋美術館の《睡蓮》ももちろん展示されますよ。
オルセー美術館以外からも重要作品を加え、約100点が出品予定です。
ギュスターヴ・カイユボット《ヒナギクの花壇》
1893年頃 油彩/カンヴァス 205×116cm 印象派美術館、ジヴェルニー
🄫 Giverny, musée des impressionnismes / photo: François Doury
スフマート編集部が楽しみにしているのは、カイユボットの《ヒナギクの花壇》。
白い花々で覆われたカンヴァスが素敵♪
若き日のドガによる《家族の肖像(ベレッリ家)》は、日本初公開です。
エドガー・ドガ《家族の肖像(ベレッリ家)》
1858-1869年 油彩/カンヴァス 201×249.5cm オルセー美術館、パリ
🄫 photo:C2RMF / Thomas Clot
初期の傑作のひとつである本作は、本展のメインビジュアルにもなっています。
フィレンツェに亡命した叔母の家族がモデルになっており、それぞれの個性が、表情やポーズ、配置などによって見事に表現されています。
こちらは2m超えの大作だそうで、目の前にしたら圧倒されそうですね!
「オルセー美術館所蔵 印象派ー室内をめぐる物語」の展覧会アンバサダーには、俳優・上白石萌音さんが就任しました。
音声ガイドでは、印象派画家たちが描く、室内をめぐる物語を案内します。
上白石さんが気になる作品は、モネの《アパルトマンの一隅》だそうです。
クロード・モネ《アパルトマンの一隅》
1875年 油彩/カンヴァス 81.5×60cm オルセー美術館、パリ
🄫 GrandPalaisRmn (musée d’Orsay) / Martine Beck-Coppola / distributed by AMF
モネと同じ名前ということで、つい注目してしまうと語っていました。
本展では多彩なチケットを用意。
前売りよりさらにお得に購入できる先行早割券や他館の展覧会とのセット券、グッズ付き券など。
どれも数量限定です。詳しいチケット情報は、公式サイトをご確認ください。
チケット情報:https://www.orsay2025.jp/ticket/
秋の上野を彩る「オルセー美術館所蔵 印象派ー室内をめぐる物語」。
スフマートでも続報をご紹介予定なのでお見逃しなく!