動き出す妖怪展 NAGOYA

妖怪の世界に飛び込むイマーシブ体験!「動き出す妖怪展」【金山南ビル美術館棟】

NEW!
2025年8月6日

妖怪の世界に飛び込むイマーシブ体験!「動き出す妖怪展」【金山南ビル美術館棟】

「動き出す妖怪展 NAGOYA」展示風景

金山南ビル美術館棟にて、2025年9月23日まで「動き出す妖怪展 NAGOYA」が開催中です。

最新デジタルアートで「妖怪」の世界に入り込んだかのようなイマーシブ(没入)体験は、妖怪が自分たちのすぐそばに“いる”気分にさせてくれます。

怪しくて、ちょっぴり愉快。多種多様な妖怪たちの世界に飛び込んでみませんか。

立体映像で、自分まで妖怪絵巻の一部に


「動き出す妖怪展 NAGOYA」展示風景

展示入口の幕をまくると、そこはもう妖怪たちの世界。

最初に待っている目玉展示のプロジェクションマッピング映像「妖怪の里」(約8分間)が、来場者を妖怪の世界へと連れていきます。


「動き出す妖怪展 NAGOYA」展示風景

海、ふすまの向こう、江戸の町――。3DCGなどの最新技術を駆使した映像は圧巻の一言。まるで妖怪絵巻の中に入り込んだかのような、これまでにないイマーシブ体験をもたらします。

映像空間の中は自由に歩き回ることができるため、お気に入りのシーンを背景に、妖怪の世界に溶け込んだかのような、ここだけのユニークな写真も撮影可能です。

すぐそこに妖怪が“いる”世界

映像空間の奥を進むと、造形で妖怪を堪能できる「妖怪裏小路」が続いています。人通りが少なくほの暗い道は、まさに妖怪たちの大本営。

まばらな灯りを頼りに進んだ先で、さまざまな妖怪たちが待ち構えています。


「動き出す妖怪展 NAGOYA」展示風景

こちらは妖怪の総大将とも呼ばれる「ぬらりひょん」。老人風の姿で勝手に家に入り込み、お茶を飲んだりするのだとか。


「動き出す妖怪展 NAGOYA」展示風景

共働きの家庭が増え、家を空けている時間が長くなりつつある現代。人間たちの知らぬ間に、妖怪たちは堂々とくつろいでいるのかも。

そんな想像を膨らませられるのも、この展覧会ならではの体験です。


「動き出す妖怪展 NAGOYA」展示風景

付喪神(つくもがみ)が軽快に歩き回る映像作品は、画面に手をかざすと付喪神たちが姿を変えるのですが、どうなるかは実際にその目で確かめていただきたい。

妖怪たちに実際に触れているような感覚が味わえる、現代の映像技術の進歩を感じる展示です。


「動き出す妖怪展 NAGOYA」展示風景

また会期中の土日およびお盆期間には、妖怪と出会える「妖怪グリーティング」イベントも開催。天狗や鬼、座敷わらしなど、いろんな妖怪が会場内を練り歩きます。

毎週土曜日16時以降は「怖さマシマシグリーティング」も追加開催。雪女など、夜が似合う危険な妖怪たちが会場に現れます。

怖い?有難い?時代とともに移ろう妖怪との関わり

「動き出す妖怪展」では、妖怪について学ぶことでさらに妖怪たちへの理解を深めることができます。


「動き出す妖怪展 NAGOYA」展示風景

平安時代末期まで、「妖怪」という言葉はなく、説明のつかない不思議な出来事は「鬼」「怪異」といった言葉で表現されてきました。

そこから安土桃山~江戸時代にかけて、印刷技術が発展。妖怪という名称が生まれ、人びとにその姿を描かれるようになりました。

江戸時代中期以降、妖怪は人々にとって身近な存在となり、霊性を帯びた存在から人間社会を反映したキャラクター性の高いものに変化。そして現代。妖怪は日本独自の感性や想像力を象徴する存在として海外からも人気を博しています。

妖怪たちの成り立ちや変遷を知ることで、より妖怪を身近に感じることができるのも本展の魅力です。

妖怪を知らない人にも訪れて欲しい


「動き出す妖怪展 NAGOYA」展示風景

圧倒的な臨場感で妖怪ワールドをこの世に顕現させる「動き出す妖怪展 NAGOYA」。

映像技術の進歩により、妖怪をこれまでになく近くに感じることができました。

浮世絵や妖怪画に触れたことのある人はもちろん、妖怪のことを全く知らない人にもおすすめです。

Tシャツやお菓子など、本展だけの限定グッズも多数販売。

日本独自の文化「妖怪」に、これを機にぜひ会場で触れてみてください。

Exhibition Information

展覧会名
動き出す妖怪展 NAGOYA 〜Imagination of Japan〜
開催期間
2025年7月19日~9月23日
公式サイト
https://www.yokaiimmersive.com/