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2025年7月25日
行方不明展 大阪
怪談作家の梨氏とTVプロデューサーの大森時夫氏、そしてお化け屋敷などをプロデュースする株式会社闇が手がけた「行方不明展」が、大阪・本町の谷口悦第2ビルで開催中です。
本展で公開された “行方不明”にまつわる物品や情報はすべてフィクション。
架空の行方不明なはずなのに、戸惑いや焦りを感じて、心がざわざわする展示となっています。
この記事では、行方不明展をネタバレしすぎず、大阪展から始まる展示内容についてご紹介します。是非お出かけ前のヒントにしてください!
会場内のようす
最初に伝えておきたいのが、本展は「すべてフィクションである」ということ。展示されたチラシや手紙を元に、行方不明者を捜索する必要はありません。
“行方不明”という言葉が持つ不思議な世界観に、どっぷりと浸りながら展示をお楽しみください。
本展はこれまでに東京、名古屋で開催され、10万人を動員してきた話題展です。3会場目となるのは、大阪・本町にある谷口悦第2ビル。
おびただしい数のチラシ。しわしわだったり、破れていたりもする
出入口には、行方不明者のチラシがびっしり貼られています。もちろん、すべて偽物のチラシなのですが、オフィス街に突如現れた異様な空間に思わず立ち止まってしまう人も。
会場内には「行方不明」にまつわるありとあらゆるものが展示されています。例えば、行方不明になった「人」を探すチラシ。
身元不明「ゆうくん」という名前の人物に関する張り紙(2014年)※この張り紙はフィクションです
こちらは身元不明のチラシです。本人の写真が存在しないため、ほかの写真やイラストなどを貼り合わせて作成したというのですが、そもそも「本人の写真が存在しない」という点が気になります。
身元不明●●市の民家の玄関に掲示された文書(2003年ごろ)※何度も言いますがすべてフィクションです
さらに、「あなたが反省することを許可します」と書かれたチラシも。
強烈なインパクトのあるメッセージですが、これは“見つけたい”というよりも、“伝えたい”という思いのほうが強い気も・・・。
一回見ただけではよく意味が分からず、何度も読み返してしまうチラシの文章。一体、誰がどういう思いで書いたのかが気になります。
ほかにも、「もの」「場所」「真偽」にカテゴライズされて展示される情報や物品。フィクションだとわかっているのに、行方不明となっている人物が今どこで何をしているのか、考えずにはいられません。
頭の中で「なぜ?」「どうして?」が繰り返され、心がざわつく感覚をぜひ味わってみてください。
壁と壁に挟まれたぬいぐるみの姿・・・なぜ?
会場内に設置された電話ボックス。若い世代だと使ったことがないかたもいるのでは
本展は写真や動画の撮影を自由に行うことができます。そこで今回は、思わず写真を撮りたくなるような展示をご紹介します。
まずは「電話ボックス」。一見よくある電話ボックスで、外から見る限り特に変わったようすはありませんが、ガラスの汚れが目立っていることから管理の行き届かない場所にあったのかと想像が膨らみます。
あなたには何か聞こえますか?
中に入ってみるとカードやお金を入れるところはテープで塞がれています。筆者が受話器を耳にあてたときは何も音はしなかったのですが、何か聞こえてきそうな気持ちにもなります。
とある人から譲り受けたものだそうですが、なぜこんなにも携帯を持っていたのでしょうか
不思議な雰囲気を漂わせているのは、電話ボックスだけではありません。山積みにされた携帯電話やタバコの吸い殻が詰め込まれたペットボトルなど、フィクションとは言え、不気味さのある展示品が並びます。
空き家から発見されたペットボトルの中には、大量の吸い殻
ほかにも、そっと置かれた物品に何か意味があるのかと思わず辺りを見回してしまうことも。
謎解きのようなスリル感もあり、時間をかけながらゆっくりと会場を観てまわりたくなります。
大阪会場では、東京や名古屋にはなかった新たな展示が登場しています。
怪談作家の梨氏が開催前日に会場入りしてから決めたという、ビル併設のトイレと給湯室を使った展示です。
右が給湯室、左がトイレ
通常なら立ち入り禁止にもなりそうな給湯室にポンと置かれたヘッドホンと、殺風景なトイレの手洗い場にある大量の写真。
ただそこに展示されているだけなのですが、それらが放つ異様さに恐怖も感じます。一体どんな行方不明が待ち構えているのかは、ぜひ会場で。
トイレの洗面台にある大量の写真。この現象にはどんなエピソードがあるのでしょうか
本展グッズには、大阪会場限定のキーホルダー(700円)をはじめ、ステッカー(500円)やTシャツ(3500円)が販売されています。
展示物ガチャ(1回100円)では、行方不明者のチラシや手紙を手にいれることもできますよ。
グッズ売り場のようす
行方不明が本当か嘘か判断するのではなく、もしこんなこと(行方不明)が起きたら、人はどんなふうに振る舞うのかを表現した今回の展示。
個人的には不気味さや異様さもありつつ、「これってフィクションだよね?」と誰かと語り合いたくなるような楽しさも感じることができました。
観終わったあとに「あれって・・・」と盛り上がるような要素もたくさんあるので、ぜひ友達やご家族と一緒に、足を運んでみてはいかがでしょうか。
会期は9月28日まで。当日券は余裕がある場合のみの販売となるため、チケットは事前購入がおすすめです