国内初展示や限定グッズも!ファン・ゴッホの夢を繋いだ「家族」の物語【愛知県美術館】
2026年1月21日
サラ・モリス 取引権限/大阪中之島美術館

サラ・モリス《スノーデン》(部分、2026、大阪中之島美術館にて制作)、手前は出品作家のサラ・モリス ©Sarah Morris
大阪中之島美術館で1月31日から「サラ・モリス 取引権限」が開催中です。
本展はニューヨーク在住のアーティスト、サラ・モリスの日本初の大規模個展であり、ここでしか観ることのできない最新作・大型壁画も展示。
大阪中之島美術館が協力した映像作品なども公開されており、まさにサラ・モリスの全貌がわかる個展となっています。

サラ・モリス《スノーデン》(部分、2026、大阪中之島美術館にて制作)、手前は出品作家のサラ・モリス ©Sarah Morris
ニューヨークを拠点に活動するサラ・モリスは、縦や横線を用いた幾何学的な抽象絵画で知られ、国際的に高い評価を受けているアーティストです。

展示風景
今回個展が行われる大阪中之島美術館は、大型絵画《社会は抽象的であり、文化は具体的である[サウンドグラフ]》や映像作品《サクラ》を含む複数のモリス作品を所蔵する国内唯一の美術館。
開幕前に行われたプレス向け内覧会では、2022年に大阪中之島美術館が開館した当初より、モリスの個展を企画していたこと、そしてコロナや当時の世界情勢などさまざまな事情で延期されていたことも明かされました。
モリスと大阪中之島美術館にはこれまで築いてきた深い関係があり、今回の展示は同館にとって念願の開催となったのです。
本展では、モリスの代表作である絵画約40点と、映像作品17点に加えて、ドローイングやポスター、資料なども含めた100点近くの作品が展示されています。

「サイン・ペインティング」シリーズ
初期作である「サイン・ペインティング」シリーズは、1990年代半ばにニューヨークにスタジオを構えたモリスが、アメリカのホームセンターで販売されていた私有地の境界線に設置される注意看板のタイポグラフィーを引用し再解釈したものです。

サラ・モリス《ミッドタウン-ペインウェバービル(ネオンと共に)》1998 個人蔵 ©Sarah Morris

展示風景
会場内で目を引くのは、やはり縦や横線を用いた幾何学的な抽象絵画。
ニューヨークやマンハッタンの中心地を描いた「ミッドタウン」シリーズは、世界経済の中心地を代表する高層ビルがモチーフになっています。

サラ・モリス《求愛行動[スパイダーウェブ]》2021 Courtesy of the Artist and White Cube ©Sarah Morris
また、新型コロナウイルスの感染拡大中に生み出された「スパイダーウェブ」シリーズも展示。
これは、ステイホームを余儀なくされたモリスが、蜘蛛の巣という小さくて身近な自然に目を向けた作品となっています。

サラ・モリス《黒松[住吉]》2023 Kevin P. Mahaney Center for the Arts Foundation ©Sarah Morris
中でも印象的だったのが、日本らしさを作品に融合した「大阪」シリーズ。
本シリーズは、2017年と2018年に大阪を訪れたモリスが、「松」や「住吉大社」などのモチーフを取り入れつつ、古典的な日本らしさをずらして作品に落とし込んだものです。
日本らしい風景を思い浮かべながらも、都会のネオンやデジタル信号に見える、そんな不思議な作品でした。
今回最も注目なのが、大型壁画「スノーデン」です。

サラ・モリス《スノーデン》 2026 大阪中之島美術館にて制作 ©Sarah Morris
大規模でサイトスペシフィック(ある場所特有)な作品も数多く手掛けてきたモリスは、今回大阪中之島美術館の空間と展示期間に合わせて作品を制作。

制作にまつわる資料も展示されている
なんと作品が完成したのは個展が始まる直前だったそう。実際に会場で約20日間かけて仕上げた本作は、この会期中だけしか観ることができないため、必見です!
会場では大阪中之島美術館が協力した映像作品「サクラ」も公開されています。桜開花直前の関西など日本各地で撮影されていて、大阪にゆかりのある場所もたくさん出てきます。

サラ・モリス《サクラ》2018 大阪中之島美術館
たとえば、大阪に本社を置くサクラクレパスの工場や、大阪メトロの駅構内、大阪城のサクラなどなど…モリスの独特な視点で切り取られた大阪を楽しみながらご覧ください。
なお映像は約50分間あるので、映画を観に来ているような気分にも!

会期は2026年4月5日まで
初期作から最新作まで、サラ・モリスの魅力がぎゅっと詰まった展示室は、白を基調とした部屋に鮮やかな色の作品たちがとても映え、気持ちのいい空間となっています。
大阪でしか見ることのできないサラ・モリスの大規模個展、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。