和のあかり×百段階段2022~光と影・百物語~/ホテル雅叙園東京

ホテル雅叙園東京にて「和のあかり×百段階段2022」が開催中

2022年7月7日

和のあかり×百段階段2022~光と影・百物語~/ホテル雅叙園東京 東京都指定有形文化財「百段階段」

ホテル雅叙園東京が館内に有する東京都指定有形文化財「百段階段」。「百段階段」とは通称で、ホテル雅叙園東京の前身である目黒雅叙園3号館にあたり、1935年に建てられた同館で現存する唯一の木造建築です。

国の登録有形文化財を経て2009年3月に、東京都の有形文化財に指定された「百段階段」では、年5~6回のさまざまな企画展が開催されています。


造形作家・中里繪魯洲

現在、「光と影」のアートイルミネーションとともに江戸時代に流行した「百物語」のストーリーが楽しめる「和のあかり×百段階段2022~光と影・百物語~」が開催中です。

「和のあかり×百段階段展」とは

本展は、文化財「百段階段」のあかりを消して、あかりをテーマとした作品を展示することで普段とは異なる「百段階段」の世界が体感できる没入型の企画展です。

2015年の夏に、第1回目の「和のあかり展」が開催され、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け中止となった2020年を除いて、今回で7回目を迎えます。

第7回となる本展の展示テーマは「光と影」で、さらにストーリーテーマとして「百物語」の世界を展開。展示の中に漂う幽霊や妖怪たちは、階段を上り進めるうちにその気配を濃くしていきます。

百番目の怪談が語り終えられた時に本物の怪異が現れるとされる「百物語」。階段を上り終えた時、いったい何が起きるのでしょうか・・・。

見どころの展示を一挙紹介!

十畝の間

日本画家の荒木十畝(あらき じっぽ)による四季の花鳥画が描かれた「十畝の間」。ここでは、木と植物で小さな灯りを創作する照明作家・弦間康仁氏による作品を展示しています。


照明作家・弦間康仁

会場の中央には松明(たいまつ)に見立てたあかりのモニュメントが出現。足元には江戸期の伊勢型紙で作られたあんどんが置かれています。
「森の闇に火が灯る」をテーマに、そこはかとなく漂う自然の怪しさ、生命力を光と影で描いた本作。障子面の照明アートは、木の蔓(つる)をイメージしたデザインになっています。

漁樵の間

室内はすべて純金箔、純金泥、純金砂子で仕上げられ、彩色木彫と日本画に囲まれた絢爛豪華な「漁樵(ぎょしょう)の間」では、ダイナミックかつ繊細の竹アートが展示されています。


アカリノワ

この竹のアートは、竹あかりの制作を通じて、良好な生態系(環)、里地里山での人と自然の共生(和)、そして周辺と自然とのつながり(輪)を取り戻し、後世に伝えることを目的に活動している「アカリノワ「環・和・輪」」による作品。

ちなみに展示を終えた竹灯籠は、竹炭や竹チップとなり、田畑の土を肥やす資源としての再利用されるのだそう。サスティナブルな展示にも注目です!

星光の間

星光の間では「モノノ怪大宴会」をテーマとした作品を紹介。深夜に盛り上がる古今東西のモノノ怪たちが、一緒になって踊りだし、お祭り騒ぎしています。


造形作家・小澤康麿

造形作家の小澤康麿氏による「壁抜け猫又」や「地中より生まれる」「化粧」などの猫の作品にも注目。可愛らしくもどこか怪しい雰囲気があります。会場でじっくりと観てみてくださいね。

 

文化財「百段階段」で楽しむ、ちょっぴり怪しい「百物語」をテーマとした「和のあかり×百段階段展」。

より撮影にこだわる人向けに、定員制のスペシャルチケット(3,000円)も販売されていますよ。本チケットでは、一般見学時間後のゆっくりとした館内で、見学や撮影が楽しめます(日時指定、定員制(日/20名)/8月20日(土)、9月25日(日)は除く)。

定員制スペシャルチケットについての詳細は、公式サイトをご確認ください。

Ticket Present

本展のチケットを「5組10名様」にプレゼント!
〆切は2022年7月30日まで。
※当選は発送をもって代えさせていただきます。