2023年1月5日

遊びの文化を館蔵品から紹介!2月5日まで開催中【根津美術館】

企画展「遊びの美」/根津美術館

根津美術館で、企画展「遊びの美」が開催中です。

本展では、文化としての遊びのようすを、根津美術館が所蔵する絵画や古筆、屏風を中心に紹介。新春を迎えるにふさわしい、華やかな金屏風も展示されます。

皆さんは「遊び」と聞いて、どのようなイメージを思い浮かべますか?
友だちと一緒に公園でブランコを漕いだり、砂遊びをしたり、または学校の校庭でクラスメイトと遊んだレクリエーションなど、さまざまな「遊び」がありますね。
しかし歴史に目を向けてみると、「遊び」は私たちが考えているような娯楽ではなく、必要な教養や技芸を高めるために行われていました。

本展では、そうした「遊び」の文化を根津美術館の館蔵品から紹介します。


重要美術品「桜下蹴鞠図屏風」 日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵

本作は「蹴鞠(けまり)」のようすを描いた屏風絵です。

鹿の革でできた鞠を蹴り、回数やその姿勢の美しさを競う蹴鞠。飛鳥井(あすかい)流などの流派が形成されるほど、平安時代の貴人たちにとってはポピュラーなスポーツだったそうです。

やがて鞠道(きくどう)として形式が整えられるとともに、それを専門とする家も生まれました。


重要美術品「犬追物図屏風」 日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵

こちらは、乗馬や弓矢の技術を競う犬追物(いぬおうもの)という武家の遊びを描いた作品です。

馬上から矢先にカバーを施した矢を放ち、犬を射る競技である犬追物。鎌倉時代以来、流鏑馬(やぶさめ)や笠懸(かさがけ)とともに「馬上の三つ物」として武芸の鍛錬のために行われました。

このように、武芸の鍛錬という側面ももつ「遊び」についても紹介しています。


「洛中洛外図屛風」 日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵(福島静子氏寄贈)

また、天下泰平の世であった江戸時代には、庶民の経済力や行動範囲が拡大するにともない、祭礼や神社参詣が娯楽や観光を兼ねるようになります。

《洛中洛外図》は、京都の市街(洛中)と郊外(洛外)の景観を描いた屏風です。
本作の中心となるモチーフは、日本三大祭りのひとつである祇園祭で、右隻に山鉾巡行(やまぼこじゅんこう)、左隻に神輿渡御(みこしとぎょ)が描かれています。

人びとの生き生きとした表情や身にまとう煌びやかな衣装から、年に一度の祭礼が大きな楽しみであったことがうかがえます。

遊びの文化を館蔵品から紹介する本展。
本展は、オンラインによる日時指定予約制を導入しています。
※根津倶楽部会員、招待はがきをお持ちで入館無料の方も要予約。

詳しくは、美術館公式サイトをご確認ください。

Exhibition Information

展覧会名
企画展「遊びの美」
開催期間
2022年12月17日~2023年2月5日 終了しました
会場
根津美術館
公式サイト
https://www.nezu-muse.or.jp/