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2024年11月21日
企画展「遊びの美」/根津美術館
根津美術館で、企画展「遊びの美」が開催中です。
本展では、文化としての遊びのようすを、根津美術館が所蔵する絵画や古筆、屏風を中心に紹介。新春を迎えるにふさわしい、華やかな金屏風も展示されます。
皆さんは「遊び」と聞いて、どのようなイメージを思い浮かべますか?
友だちと一緒に公園でブランコを漕いだり、砂遊びをしたり、または学校の校庭でクラスメイトと遊んだレクリエーションなど、さまざまな「遊び」がありますね。
しかし歴史に目を向けてみると、「遊び」は私たちが考えているような娯楽ではなく、必要な教養や技芸を高めるために行われていました。
本展では、そうした「遊び」の文化を根津美術館の館蔵品から紹介します。
重要美術品「桜下蹴鞠図屏風」 日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵
本作は「蹴鞠(けまり)」のようすを描いた屏風絵です。
鹿の革でできた鞠を蹴り、回数やその姿勢の美しさを競う蹴鞠。飛鳥井(あすかい)流などの流派が形成されるほど、平安時代の貴人たちにとってはポピュラーなスポーツだったそうです。
やがて鞠道(きくどう)として形式が整えられるとともに、それを専門とする家も生まれました。
重要美術品「犬追物図屏風」 日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵
こちらは、乗馬や弓矢の技術を競う犬追物(いぬおうもの)という武家の遊びを描いた作品です。
馬上から矢先にカバーを施した矢を放ち、犬を射る競技である犬追物。鎌倉時代以来、流鏑馬(やぶさめ)や笠懸(かさがけ)とともに「馬上の三つ物」として武芸の鍛錬のために行われました。
このように、武芸の鍛錬という側面ももつ「遊び」についても紹介しています。
「洛中洛外図屛風」 日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵(福島静子氏寄贈)
また、天下泰平の世であった江戸時代には、庶民の経済力や行動範囲が拡大するにともない、祭礼や神社参詣が娯楽や観光を兼ねるようになります。
《洛中洛外図》は、京都の市街(洛中)と郊外(洛外)の景観を描いた屏風です。
本作の中心となるモチーフは、日本三大祭りのひとつである祇園祭で、右隻に山鉾巡行(やまぼこじゅんこう)、左隻に神輿渡御(みこしとぎょ)が描かれています。
人びとの生き生きとした表情や身にまとう煌びやかな衣装から、年に一度の祭礼が大きな楽しみであったことがうかがえます。
遊びの文化を館蔵品から紹介する本展。
本展は、オンラインによる日時指定予約制を導入しています。
※根津倶楽部会員、招待はがきをお持ちで入館無料の方も要予約。
詳しくは、美術館公式サイトをご確認ください。