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【特別展】小林古径 生誕140年記念  

小林古径と速水御舟 ―画壇を揺るがした二人の天才―

小林古径《闘草》1907(明治40)年 絹本・彩色 山種美術館

小林古径《極楽井》1912(大正元)年 絹本・彩色
東京国立近代美術館 [前期展示 5/20-6/18]

小林古径《猫》1946(昭和21)年 紙本・彩色 山種美術館

速水御舟《炎舞》【重要文化財】1925(大正14)年
絹本・彩色 山種美術館

速水御舟《翠苔緑芝》1928(昭和3)年
紙本金地・彩色 山種美術館

近代日本画の歴史に大きな足跡を残した小林古径(1883-1957)と速水御舟(1894-1935)。二人には11歳の年齢の差がありますが、彼らの画業をたどると多くの共通点が見出せます。
古径と御舟はともに歴史画・人物画から画業をスタートさせました。1914(大正3)年に再興された院展で活躍した二人は、大正時代半ば以降、細密描写による徹底した写実へと同時期に作風を変化させています。また、実業家・原三溪から支援を受けたことも共通しています。さらに、それぞれの渡欧体験を経て、古径は東洋画の「線の美」に目覚めて独自の画風を確立し、御舟は人物表現や水墨を基調とした花鳥画へと新境地を拓いたのです。

古径と御舟は互いに尊敬し合い、切磋琢磨した仲でもありました。御舟は先輩画家である古径を「自分の信じた道を真直(まっすぐ)に歩んでいく」と称賛しています。一方の古径も年下の御舟に対して「あれほど芸術に熱烈だった友のことを想うと尊敬の念にかられる」と述べており、互いに敬意を持って交流したことがわかります。

古径の生誕140年を記念する本展では、古径の代表作である《極楽井》(東京国立近代美術館)、《出湯》(東京国立博物館)、《清姫》(山種美術館)、御舟芸術の粋ともいうべき《炎舞》【重要文化財】(山種美術館)、《翠苔緑芝》(山種美術館)をはじめ、初期から晩年までの名品の数々を展示し、二人の交流を示す作品や言葉もあわせて紹介します。

※会期中、一部の作品を展示替えします。
前期:5月20日~6月18日
後期:6月20日~7月17日

Event Information

展覧会名
【特別展】小林古径 生誕140年記念  
小林古径と速水御舟 ―画壇を揺るがした二人の天才―
開催期間
2023年5月20日~7月17日 終了しました
開館時間
10:00~17:00
(入館は16:30まで)
休館日
月曜日 ※ただし、7月17日は開館
入館料

一般1400円、大学生・高校生1100円、中学生以下無料(付添者の同伴が必要)

※きもの特典:きものでご来館のお客様は、一般200円引き、大学生・高校生100円引き(複数の割引・特典の併用はできません)
※入館日時のオンライン予約も可能です。詳細は山種美術館公式サイトをご確認ください。

公式サイト
https://www.yamatane-museum.jp/
お問い合わせ

050-5541-8600 (ハローダイヤル)

Venue Information

会場
山種美術館
主催
山種美術館、 日本経済新聞社