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浄瑠璃寺九体阿弥陀修理完成記念
特別展「京都・南山城の仏像」
京都府の最南部、木津川に育まれた風光明媚な一帯は南山城(みなみやましろ)と呼ばれます。奈良県に隣接し、独自の仏教文化が花開いたこの地には奈良時代や平安時代に創建された古刹が点在し、そこには優れた仏像が伝わります。
平安時代に貴族たちが極楽往生を願い、九体阿弥陀(9体の阿弥陀如来像)を阿弥陀堂に安置することが流行しましたが、九体寺とも呼ばれる浄瑠璃寺には当時の彫像・堂宇が唯一現存します。9体の阿弥陀如来像が並ぶ様子はまさに極楽浄土の世界を表わしています。また、かつて恭仁京(くにきょう)があった瓶原(みかのはら)を山腹から望む海住山寺(かいじゅうせんじ)の檀像の《十一面観音菩薩立像》(重要文化財)は、鋭く明快な彫りが魅力の平安時代初期の名作として知られ、10世紀末に東大寺の平崇上人(へいそしょうにん)が創建した禅定寺(ぜんじょうじ)には、彫刻の造形が和様化し始めた時代の特徴を示す巨大な《十一面観音菩薩立像》(重要文化財)が伝わります。そして、極楽寺の《阿弥陀如来立像》(重要文化財、行快(ぎょうかい)作)のように、鎌倉時代に奈良の地で活躍した慶派仏師の手になる仏像も存在しています。それぞれの時代に作られた仏像が伝わることは、この地が絶え間なく信仰の場であったことを表わしています。
本展は、浄瑠璃寺の九体阿弥陀の修理完成を記念して開催されるものです。南山城に伝わる国宝、重要文化財をはじめとする貴重な仏像を通じて、その歴史や文化の奥深さを辿ります。
Event Information
- 展覧会名
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浄瑠璃寺九体阿弥陀修理完成記念
特別展「京都・南山城の仏像」
- 開催期間
- 2023年9月16日~11月12日 終了しました
- 開館時間
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09:30~17:00
※入館は閉館の30分前まで
- 休館日
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月曜日 (ただし、 9月 18日、 10月9日は開館)、 9月19日、 10月10日
- 入館料
一般1500円、大学生800円、高校生500円
- お問い合わせ
Venue Information
- 主催
- 東京国立博物館、日本経済新聞社、テレビ東京、 BS テレビ東京