終了

風景論以後

足立正生/岩淵進/野々村政行/山崎裕/佐々木守/松田政男
《略称・連続射殺魔》1969年 デジタル (オリジナル35mm)  86分 東京都写真美術館蔵

松田政男「風景としての都市」『現代の眼』1970年

遠藤麻衣子《空》2022年 オンライン映画より 東京都写真美術館蔵

足立正生/岩淵進/野々村政行/山崎裕/佐々木守/松田政男
《略称・連続射殺魔》1969年 デジタル (オリジナル35mm)  86分 東京都写真美術館蔵

風景は、初期ルネサンスに遡る風景絵画に代表されるように、芸術や美と結び付けて語られ、西洋の近代芸術の主題となってきました。また明治維新後の日本においては、その概念が近代化の過程において大きな役割を果たしてきました。他方で、カメラの眼からみた撮影者の視点をうつしだすという意味で、写真映像という視覚芸術において、風景はそのメディアの起源から現在まで常に重要な主題でした。そして「風景は何か」を問いかける風景論は、常に社会的構造や美的基盤の在り方を語り、不安な時代や社会状況を契機として登場してきました。どこにでもある風景を現実の側からとらえ直す、視覚芸術を通じて、文化、社会、政治との関係から風景を表現していくそのラディカルな方法は、1970年前後の写真家、映像作家に大きな影響を与えました。

本展では、こうした風景論をめぐる日本の写真映像表現を、当時の資料を交えて歴史的に再考するとともに、今日の現代作家にいたるまでの写真映像と風景の変容を、コレクションを中心に包括的に検証いたします。 また1階ホールで、出品作家による関連イヴェントおよび風景論をめぐる映画上映を行い、展覧会の魅力を多角的に紹介していきます。

Event Information

展覧会名
風景論以後
開催期間
2023年8月11日~11月5日 終了しました
開館時間
10:00~18:00
(木・金曜日は20:00まで、図書室を除く) 
※入館は閉館時間の30分前まで
休館日
月曜日 (月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館)
入館料

一般 700(560)円/学生 560(440)円/中高生・65歳以上 350(280)円
※( )は有料入場者20名以上の団体、当館の映画鑑賞券ご提示者、各種カード会員割引料金 / 小学生以下、都内在住・在学の中学生および障害者手帳をお持ちの方とその介護者(2名まで)、年間パスポートご提示者は無料/第3水曜日は65歳以上無料/ 8月11日(金)- 8月31日(木)の木・金17:00-21:00はサマーナイトミュージアム割引(学生・中高生無料/一般・65歳以上は団体料金)
※各種割引の併用はできません。

公式サイト
https://topmuseum.jp/
お問い合わせ

03-3280-0099

Venue Information

会場
東京都写真美術館 B1F 展示室
主催
東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館、日本経済新聞社