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企画展「甲冑・刀・刀装具-光村コレクション・ダイジェスト-」

浅葱紺糸威胴丸具足
日本・江戸時代 18~19世紀 根津美術館蔵

早蕨金具脇指拵 海野勝珉作
日本・明治時代 20世紀 根津美術館蔵

地獄太夫図鐔 府川一則(二代)作
日本・明治時代 明治36年(1903) 根津美術館蔵

鬼念仏・笛吹地蔵図目貫 大月光弘作
日本・江戸時代 19世紀 根津美術館蔵

重要美術品 太刀 銘 長光
日本・鎌倉時代 13世紀 根津美術館蔵

明治42年(1909)、渋沢栄一を団長とする渡米実業団の一員として横浜を出港しようとしていた初代 根津嘉一郎は、3000点以上におよぶ刀剣・刀装具のコレクションを、実物を全く見ることなく一括購入しました。このことについて嘉一郎は後年、自身に刀剣の趣味はないものの、苦心の大蒐集だから買っておいたと語っています。優れた日本美術が海外に流出することを防ぐ意図もあったと思われます。そのコレクションを成したのが、実業家・光村利藻(みつむらとしも、号 龍獅堂(りゅうしどう)・1877~1955)です。

利藻の蒐集は、長男・利之の初節句のために本物の緋威の甲冑と陣太刀を購入したことに端を発しています。明治30年、20歳の時です。まもなく後見人であり刀剣愛好家の二代住友総理事・伊庭貞剛の友人から刀剣を譲り受けたことで刀剣蒐集が加速度的に進み、対象はやがて刀装具にまでおよびました。驚くことに、彼の膨大なコレクションは実は、嘉一郎へとわたるまでのわずか10年ほどで形成されています。しかもそれは、刀装具を中心とした質も資料性も非常に高い作品群です。

本展では、現在根津美術館が所蔵する約1200点の中から選りすぐった作品を、甲冑から刀、刀装具と広がった利藻の興味にそいながら展観します。これまでの刀剣・刀装具の展示に初めて甲冑を交えることにより、コレクションの全体像も見えることになります。加えて公開・記録・技術保存といった彼の活動をあわせて紹介します。

Event Information

展覧会名
企画展「甲冑・刀・刀装具-光村コレクション・ダイジェスト-」
開催期間
2023年9月2日~10月15日 終了しました
開館時間
10:00~17:00
休館日
月曜日
※ただし、9月18日(月・祝)、10月9日(月・祝)は開館、それぞれ翌火曜日休館
入館料

オンライン日時指定予約制
一般1,300円(1,100円)、学生1,000円(800円)

※( )内は障害者手帳提示者及び同伴者1名の料金。中学生以下は無料。
※予約の方優先でご案内いたします。当日券の方は少々お待ちいただくことがあります。混雑状況によっては当日券を販売しないことがあります。
※2023年8月29日より、根津美術館ホームページで予約を受け付けます。
※予約は1グループ10名までとさせていただきます。

公式サイト
https://www.nezu-muse.or.jp/
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お問い合わせ

03-3400-2536

Venue Information

会場
根津美術館
主催
根津美術館