終了

装飾の庭

朝香宮邸のアール・デコと庭園芸術

レイモン・シャルメゾン
「大壺」『貴重な庭園』1919年
東京都庭園美術館蔵

ロベール・マレ=ステヴァンス「庭園」『1925年 パリ装飾美術博覧会:建築と庭園』1925年
東京都庭園美術館蔵

ポール・ポワレ
《デイ・ドレス》1910年頃
東京都庭園美術館蔵

レイモン・シャルメゾン
「アトリウム」『貴重な庭園』1919年
東京都庭園美術館蔵

東京都庭園美術館本館 小客室

1933年(昭和8年)、東京・白金の御料地の一部を敷地として朝香宮邸(現・東京都庭園美術館)は竣工しました。約一万坪の敷地の庭園部分には、広々とした芝生が広がり、日本庭園、盆栽・花卉園が備わり、鶴や孔雀などの動物たちが闊歩していました。同邸宅内の壁面には、遠景に山々を望む森林や水を湛えた庭園の風景が描かれており、室内に居ながらにして自然の中にいるかのような装飾プランが展開されています。主要客室の装飾を手がけたフランス人装飾芸術家アンリ・ラパン(1873–1939)によって描かれたこの一連の装飾画は、朝香宮邸のコンセプトを読み解く鍵であると共に、当時のフランスにおける庭園芸術との関連性を指摘することのできる作品でもあります。

同邸の装飾プランに多大な影響を及ぼしたとされる1925年のアール・デコ博覧会において、「庭園芸術」は初めて独立した出品分類として設けられるなど、重要視されていました。造園家のみならず、建築家や装飾芸術家も “庭”を如何に“装飾”するかということに心を砕き、各パヴィリオンの周囲や街路には多様な庭園が造りこまれました。

本展では、博覧会を中心とした両大戦間期のフランスの近代庭園を巡る動向に着目し、古典主義・エキゾティシズム・キュビスム的要素を取り入れて展開していった様について、絵画や彫刻、工芸、版画、写真、文献資料等、約120点の作品から紹介します。

Event Information

展覧会名
装飾の庭
朝香宮邸のアール・デコと庭園芸術
開催期間
2023年9月23日~12月10日 終了しました
開館時間
10:00~18:00
(入館は閉館の30分前まで)
※ただし、11月17日、18日、24日、25日、12月1日、2日は夜間開館のため夜20:00まで開館(入館は19:30まで)
休館日
月曜日 (ただし、10月9日は開館)、10月10日
入館料

一般1,400円、大学生(専修・各種専門学校含む)1,120円、中学生・高校生700円、65歳以上700円
※小学生以下および都内在住在学の中学生は無料
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその介護者2名は無料(手帳の提示をお願いします)
※第3水曜日(シルバーデー)は65歳以上の方は無料
※2023年10月1日(日)は開館40周年を記念して入館料は無料

公式サイト
https://www.teien-art-museum.ne.jp/
お問い合わせ

050-5541-8600(ハローダイヤル)

Venue Information

会場
東京都庭園美術館 (本館+新館)
主催
公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館