これから開催
没後30年 木下佳通代
木下佳通代(1939–1994)は神戸を拠点に活躍した、関西の戦後美術を代表する美術家のひとりです。
60年代半ばより、神戸で結成された前衛美術集団「グループ〈位〉」と行動をともにしながら、存在、認識、空間などをテーマとして、三次元と二次元の像のズレを写真やゼログラフィーで表現するなど、一貫して視覚と認識との関係性や個々の事物の存在について問いかける作品を制作しました。その後、80年代より絵画へと軸足を移すと、それまでの問題意識をより発展させた作品制作に着手します。平面と空間における存在の在り方を求めて、身体性を象徴するような筆致の抽象絵画を描き、1994年に亡くなるまで、様々な作風の作品を通して「存在とは何か」という問いに向き合い続けました。
本展は作家の没後30年を機に、近年再び注目され始めた本作家の代表作を一挙に展示し、初の美術館での個展として、作家の全貌を紹介します。
Event Information
Venue Information
- 主催
- 大阪中之島美術館