これから開催

倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙

倉俣史朗《硝子の椅子》 1976年 京都国立近代美術館蔵 撮影:渞忠之 © Kuramata Design Office

倉俣史朗《ミス・ブランチ》 1988年 富山県美術館蔵 撮影:柳原良平 © Kuramata Design Office

倉俣史朗《変型の家具 Side 1》 1970年 青島商店エムプラス蔵 撮影:渞忠之 © Kuramata Design Office

ランプ(オバQ)[小] 1972年 個人蔵 撮影:渞忠之 © Kuramata Design Office

倉俣史朗《椅子の椅子》 1984年 富山県美術館蔵 撮影:柳原良平 © Kuramata Design Office

京都国立近代美術館で「倉俣史朗の世界」展が開催されたのは、1999年のこと。
1991年に56歳という若さで倉俣史朗が急逝した後、没後5年に企画され、東京、メキシコシティ、サンフランシスコ、ニューヨーク、パリ、ウィーンなど世界各地を巡回した展覧会でした。それから25年を経て、再び京都に倉俣史朗の代表作が帰ってきます。東京・富山を巡回した本展は、京都会場で幕を閉じます。

倉俣史朗(1934–1991、東京生まれ)は、銀座のランドマークとなる商業施設「三愛ドリームセンター」の店内設計で注目を集め、1965年にはクラマタデザイン事務所を設立して独立します。高度経済成長とともに変化し続ける都市を舞台に、インテリアデザイナーという、当時はまだ曖昧な認識しかなかった領域で活躍します。透明なアクリルを使用して、まるで商品が浮いているようにみえる棚、光そのものに形を与えたかのようなショーケース。華やかで移り変わりの激しい商業空間を、倉俣は永続性のない幕間劇にたとえました。

一方で、商品化を前提とせず、自主的に制作した家具を発表しています。遊び心を感じさせる変型の引出し、板硝子を貼り合わせ最小限の構造を突き詰めた椅子、造花のバラが浮遊するアクリルブロックの椅子。1981年にエットレ・ソットサスに誘われて、イタリアのデザイン運動「メンフィス」に参加すると、一躍国際的な評価を高めました。倉俣が「言葉で語れない部分を形で言おう」とした家具たちは、大切に保管されて受け継がれ、今なお能弁なまでに魅力的です。

当時の雑誌には、毎月のように倉俣のインテリアや家具、そしてその時々の言葉が紹介されていました。彼の話は、デザインと一見関係のないような、幼少期の思い出や、夢に見たことにまで広がっていきます。本展では、こうした倉俣自身の言葉を辿りながら、創作の源泉ともいえる夢日記などの資料とともに、彼のデザインが語りかけるメッセージに耳を傾けます。

Event Information

展覧会名
倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙
開催期間
2024年6月11日~8月18日
開館時間
10:00~18:00
(金曜日は20:00まで)
※入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日 (ただし、7月15日、8月12日は開館)、7月16日、8月13日
公式サイト
https://www.momak.go.jp/
お問い合わせ

075-761-4111(代表)

Venue Information

会場
京都国立近代美術館
主催
京都国立近代美術館、朝日新聞社