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鉋台をつくる―東京における台屋の成立と発展
「鉋身(かんなみ)一丁に鉋台十丁」といわれるほど鉋台の消耗は早く、台鉋の普及から長きに渡り大工たちは自ら鉋台をつくり鉋刃をすげ、より切れ味のよい道具に仕上げて日々の仕事をしていました。明治時代の終わり頃から、木材をより精密により速やかに加工するためにさまざまな特殊鉋が工夫されるようになると、鉋台づくりの専門職人が現れて昭和に至るまで「台屋」として活躍しました。
展覧会では「ゆるまない」「狂わない」鉋台を打つ名人として知られた鉋台職人、やまあさ伊藤商店店主の伊藤宗一郎さん(1922-2017)を中心に、おもに東京近郊で活躍した個性溢れる台屋たちが生み出した多種多様な鉋を展示し、台入れ工程を台屋が用いる専用の道具や映像等でご紹介します。
近年、台屋は数少ない存在となり再び大工自らが鉋台をつくる時代が訪れています。大工をはじめとする職人たちが優れた手道具を使いこなして腕を振るった時代、鉋台づくりの名人たちはその技を極め、黙々とものづくりを支えていました。
これまで語られることの少なかった鉋台職人の世界をぜひご覧ください。
Event Information
- 展覧会名
- 鉋台をつくる―東京における台屋の成立と発展
- 開催期間
- 2024年3月2日~5月19日 終了しました
- 開館時間
-
09:30~16:30
(入館は16:00まで)
- 休館日
-
月曜日 (祝日の場合は翌日)
- 入館料
一般700円、大高生・65歳以上の方500円、中学生以下無料
※常設展観覧料を含む
- お問い合わせ
Venue Information
- 主催
- 竹中大工道具館
- 関連イベント
■実演「台入れ」
日時:2024年3月23日(土)
10:00~11:30・14:00~15:30のお好きな時間
場所:竹中大工道具館 B2F 木工室
講師:渡辺光雄(小吉屋渡辺木工所代表)
参加費:無料(別途入館料が必要)
定員:どなたでもご見学いただけます
申込:不要
■「技と心」セミナー[105] 座談会「鉋台自作の時代」
日時:2024年3月24日(日)
13:30~15:30(13:00開場)
場所:デザイン・クリエイティブセンター神戸〈KIITO〉303
兵庫県神戸市中央区小野浜町1-4
講師:渡辺光雄(小吉屋渡辺木工所代表)、土田昇(土田刃物店店主)、加藤工匠(大工)
定員:80名
(ウェブサイトからの事前申込制、応募者多数の場合は抽選)
参加費:無料
申込締切:3月2日(土)
申込方法
公式サイト(https://www.dougukan.jp/special_exhibition/kannadai) 内よりお申し込みください。