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特別展

国宝・燕子花図屏風―デザインの日本美術―

国宝 燕子花図屏風 尾形光琳筆 日本・江戸時代 18世紀 根津美術館蔵

両帝図屏風(右隻) 狩野探幽筆 日本・江戸時代 寛文元年(1661) 根津美術館蔵

四季草花図屏風(右隻) 喜多川相説筆 日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵

重要文化財 春日山蒔絵硯箱 1口 木胎漆塗 日本・室町時代 15世紀 根津美術館蔵

誰が袖図屏風 6曲1双 紙本金地着色 日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵

尾形光琳(1658~1716)の筆になる国宝「燕子花図屏風」は、絵とデザインの境界線上に位置する作品です。群青を分厚く塗った花や、緑青を勢いよく刷いた葉など、画家の絵筆の介在は明らかですが、平面上の幾何学的なレイアウトが作品の核心であるのも間違いありません。

「燕子花図屏風」に結実するデザイン性、あるいは装飾性は、日本の美術が古来、内包してきたものでもあります。とくに、光琳自身が連なるやまと絵の伝統は、現実と対峙し、それを客観的に写すことより、自然や人々の営みと融和して、それを優美に表すことに意を用いました。可憐な草花が居室を飾る大画面絵画のモチーフとなったこと、あるいは、生活を彩る工芸品の意匠と絵画の親密な関係も、そうした事情と無縁ではないでしょう。

一方、「燕子花図屏風」は、草花図でありながら和歌や物語とも関わると考えられています。書芸術としての和歌の鑑賞は料紙の美麗化を促すとともに、和歌と絵画との多様な結びつきを生み出しましたが、「燕子花図屏風」は、デザインという手段によって文学の世界を象徴的に表すことに挑み、成功するのです。

本展では、「燕子花図屏風」を中心にすえ、近世の作品を主にとりあげながら、デザインの観点から日本の美術をみつめます。

Event Information

展覧会名
特別展
国宝・燕子花図屏風―デザインの日本美術―
開催期間
2024年4月13日~5月12日 終了しました
開館時間
10:00~17:00
※ただし、5月8日~12日は19:00まで開館。
※入館はいずれも閉館30分前まで。
休館日
月曜日 ※ただし、4月29日、5月6日は開館し、5月7日は休館。
入館料

【オンライン日時指定予約】
一般 1500円(1300円) 学生 1200円(1000円)
・( )内は障害者手帳提示者及び同伴者1名の料金。中学生以下は無料。
・当日券(一般1600円、学生1300円)も販売しています。
(予約の方を優先してご案内いたします。当日券の方はお待ちいただくことがあります。混雑状況によっては当日券を販売しないことがあります。)
・2024年4月9日より根津美術館ホームページで予約を受け付けます。
・予約は1グループ10名まで。

公式サイト
https://www.nezu-muse.or.jp/
お問い合わせ

03-3400-2536

Venue Information

会場
根津美術館
主催
根津美術館