終了

川崎市市制100周年記念展

生命の交歓 岡本太郎の食

岡本太郎《森の掟》1950年

岡本太郎《人間ボトル》1985年

岡本太郎《いるか漁》1959年12月2日

岡本太郎《夢の鳥》1977年

「生きものが生きものを食べるのは、まさに生命の交歓である。」 (※)

 岡本太郎にとって「食」とは、味わうことや、栄養をとるということだけではなく、食べる者と食べられる者との生命と生命のぶつかり合いであり、闘いとった生命を自身の身体に取り込む喜びであると考えました。また、芸術は生活と一体であるべきと考えた岡本は、食卓などの家具やティーポットやグラスといった食器など、食の場で使われ生活にいろどりを与える作品の数々を制作しました。さらに岡本は、書を絵付けした大皿や顔のある茶器など、岡本独自の感性とユーモアあふれる陶芸作品も手がけています。岡本はまた、国内外の食文化や食を支える市場に興味を抱き、取材に訪れる先々の市場に出かけ、そこに住む人々の暮らしや活気あふれる市場の様子など数多く撮影しました。

 本展では、「食」を切り口として、油彩、彫刻、陶器、インダストリアルデザイン、写真など、岡本太郎の多彩な作品を岡本の言葉とともに紹介します。さらに、両親の岡本一平・かの子と過ごした少年時代から、青年期を過ごしたパリ、そして戦後から晩年まで、岡本の食にまつわる資料を展示します。人生、芸術、そして食べることもまた闘いだと考えていた岡本太郎を「食」という視点から読み解く試みです。

(※ 岡本太郎「食べ物に挑む 私の食事観」『暮しの設計』中央公論社、1974年)

Event Information

展覧会名
川崎市市制100周年記念展
生命の交歓 岡本太郎の食
開催期間
2024年4月27日~7月7日 終了しました
開館時間
09:30~17:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日 (4月29日、5月6日、7月1日を除く)
5月7日, 5月8日, 7月2日
入館料

一般900(720)円、高・大学生・65歳以上700(560)円
※( )内は20名以上の団体料金 ※中学生以下は無料

公式サイト
https://www.taromuseum.jp
お問い合わせ

044-900-9898

Venue Information

会場
川崎市岡本太郎美術館
同時開催

常設展「前衛たちの足跡 岡本太郎とその時代」
2024年4月18日(木)~7月7日(日)