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1950〜60年代の日本画―造形への挑戦

北澤映月《花》1954 年、平塚市美術館寄託

小倉遊亀《月》1955 年、平塚市美術館寄託【日本芸術文化振興会(国立劇場)蔵】

加山又造《紅鶴》1964 年、平塚市美術館寄託【日本芸術文化振興会(国立劇場)蔵】

伊東万燿《女》1968 年、平塚市美術館蔵

益井三重子《マリちゃんと猿》1955 年、平塚市美術館蔵

戦後まもなく、それまでの伝統的な日本画のあり方に危機感をつのらせた画家たちが新たな表現を模索するようになりました。1948年には「世界性に立脚する日本絵画の 創造を期す」という宣言のもと、「創造美術」(現・創画会) が結成されます。

日本画の革新運動は、新興の美術団体のみならず既存の団体を含む日本画壇全体におよび、戦後に台頭してきた若い画家たちを中心に、1950〜60年代に かけてさまざまな試行錯誤が重ねられました。日本画の伝統に拘泥せず、画壇に新風を吹き込もうとした画家たちが参照したのは、欧米の絵画作品でした。その堅牢な造形や油絵具のもつ力強いマチエール、あるいは当時注目を集めていた抽象表現が取り入れられるなど、「革新」の呼び声のもと、一時代を象徴する作風が生み出されました。結果として日本画は、同時代の洋画の造形に接近することになり、画材こそ違えども、日本画と洋画の造形的な境目があいまいになりました。

本展は、平塚市美術館の所蔵品の中から創画会、日展、院展で活躍した日本画家を中心とした1950〜60年代の作品のほか、同時期に制作された洋画を加えた約50点を共に展示することで、この時期の日本画の造形的な特徴の一端を明らかにしようとするものです。

Event Information

展覧会名
1950〜60年代の日本画―造形への挑戦
開催期間
2024年4月6日~6月2日 終了しました
開館時間
09:30~17:00
(入場は16:30まで)
休館日
月曜日 (ただし4月29日、5月6日は開館)、4月30日、5月7日
入館料

一般 200(140)円、高大生 100(70)円、中学生以下無料
※( )内は団体料金
※毎週土曜日は高校生無料 ※各種障がい者手帳をお持ちの方と付添 1 名は無料
※65 歳以上で平塚市民の方は無料、市外在住の方は団体料金

公式サイト
http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/index.html
お問い合わせ

0463-35-2111

Venue Information

会場
平塚市美術館
同時開催

平野杏子展―生きるために描きつづけて
会期:2024年4月6日~6月9日