終了

コレクション企画展

-没後100年- 富岡鉄斎 鉄斎と文人書画の優品

富岡鉄斎《富士山巓麓略図》明治8(1875)年
山梨県立美術館蔵

富岡鉄斎《⻘緑山⽔図》
明治前期
寄託(野口コレクション)

富岡鉄斎《十六羅漢図》
明治29(1896)年
山梨県立美術館蔵

野口小蘋《老松凌宵花図》
明治32(1899)年
山梨県立美術館蔵

本年は、“最後の文人”と称される富岡鉄斎(1836~1924)が、大正13(1924)年に没して100年にあたります。鉄斎は、山梨の豪商「十一屋」野口家との親交が深く、明治8(1875)年には、甲府柳町の野口邸を拠点に生涯で唯一の富士登山を行いました。登頂から間もない時期に野口家の当主、正忠(号、柿邨)のため描いた《富士山巓麓略図(ふじさんてんろくりゃくず)》は、鉄斎の富士山画の中でも初期の代表作とされています。その他にも、数多くの作品を野口家のために描き、現在、野口コレクションとして山梨県立美術館へ寄贈、または寄託されています。

一方、野口家は、文人画(南画)家の作品を収集し、現在も数多くが伝えられています。与謝蕪村、谷文晁、椿椿山ら大家の作品をはじめ、正忠がパトロンとして交流した日根対山、対山とネットワークにあった岡田米山人と子の半江、貫名海屋、中西耕石ら、そして野口家へ嫁ぎ、後に近代を代表する南画家となった野口小蘋など、江戸後期から近代にいたる文人画(南画)を概観することができます。さらに同コレクションには、野口家と交流のあった文人たちの書の優品も伝わっています。

本展では、これら野口コレクションにあわせて、当館の収蔵する山梨ゆかりの近代南画を紹介することで、鉄斎をはじめとする豊かな文人の世界を堪能していただきます。

Event Information

展覧会名
コレクション企画展
-没後100年- 富岡鉄斎 鉄斎と文人書画の優品
開催期間
2024年7月20日~8月25日 終了しました
開館時間
09:00~17:00
(入館は16:30まで)
休館日
月曜日 (8月12日は開館)
入館料

コレクション展観覧料でご覧いただけます。
一般:520(420)円、大学生:220(170)円
*( )内は20名以上の団体料金、県内宿泊者割引料金
*高校生以下の児童・生徒は無料(高校生は生徒手帳持参)
*65歳以上の方は無料(健康保険証等持参)
*障害者手帳をご持参の方、およびその介護をされる方は無料

公式サイト
https://www.art-museum.pref.yamanashi.jp/
お問い合わせ

055-228-3322

Venue Information

会場
山梨県立美術館
主催
山梨県立美術館