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松江泰治 マキエタCC

《TYO 90835》 2021 年 発色現像方式印画 作家蔵
©TAIJI MATSUE Courtesy of TARO NASU

《DENMARK 17939》2012 年 発色現像方式印画 東京都写真美術館蔵
©TAIJI MATSUE Courtesy of TARO NASU

《Guatemala 1904》2021 年 発色現像方式印画 作家蔵
©TAIJI MATSUE Courtesy of TARO NASU

松江泰治(1963年、東京都生まれ)は世界各地の地表を独自の視点で写してきました。作家が撮影時に設けた、画面に地平線や空を含めない、被写体に影が生じない順光で撮影するといったルールは、写真の本質を問い直すような平面性を生み出しています。本展では、作家がこれまでに制作してきた作品の中から、〈CC〉と〈makieta〉という二つのシリーズを、初公開となる新作も交えて紹介します。 2001年から制作されている〈CC〉は、「シティー・コード」(City Code)を略したシリーズ名の通り、 各作品のタイトルには撮影地の都市コードが付されています。ギリシャのアテネから撮影が始まったこのシリーズでは、作家が訪れた世界各地の都市の諸相が克明に写し出されています。画面全体にピントを合わせることで、奥行きが取り除かれ、画面上にあらゆるものが等しく存在しています。
一方、2007年から制作されている〈makieta〉の作品にも、都市コードや地名が付されています。 「makieta」(マキエタ)とはポーランド語で模型を意味し、実際の都市や自然を撮影した他の作品と同じルールで、世界各地の都市や地形の模型が写されています。エクアドル・キトの博物館に展示されていた模型を起点に、レンズを通して模型から立ち現れる風景には、現実と見紛うほどの精巧さがあり、その曖昧な境界は写真の本質を浮き彫りにします。
ミッドキャリアでの個展となる本展では、最新作を含む二つのシリーズを通して作家の現在地を示すとともに、その表現の可能性を探ります。

※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、入場制限などを実施します。ご来館のお客様は、必ずこちらをご確認ください。

Event Information

展覧会名
松江泰治 マキエタCC
開催期間
2021年11月9日~2022年1月23日 終了しました
開館時間
10:00~18:00
木・金曜日は20:00まで
※入館は閉館時間の30分前まで
休館日
月曜日
月曜日が祝休日の場合開館、翌平日休館、年末年始(12/28-1/4、ただし1/2、1/3は臨時開館)
入館料

一般 700円/学生 560円/中高生・65歳以上 350円

※小学生以下、都内在住・在学の中学生および障害者手帳をお持ちの方とその介護者(2名まで)は無料。

※1/2(日)1/3(月)は無料。開館記念日のため1/21(金)は無料。

本展はオンラインによる日時指定予約を推奨いたします。

公式サイト
https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4031.html
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お問い合わせ

03-3280-0099

Venue Information

会場
東京都写真美術館 2F 展示室
主催
東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館