終了

記憶は地に沁み、風を越え

日本の新進作家 vol. 18

山元彩香
《Untitled #286, Mzimba, Malawi》〈We are Made of Grass, Soil, Trees, and Flowers〉より
2019年
©Yamamoto Ayaka, courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film

吉田志穂
〈砂の下の鯨〉より 2016年
©Yoshida Shiho, courtesy of Yumiko Chiba Associates

潘 逸舟
《トウモロコシ畑を編む》2021年
2チャンネルヴィデオ
©Han Ishu, courtesy of ANOMALY

小森はるか+瀬尾夏美
《山つなみ、雨間の語らい》2021年
©Komori Haruka+Seo Natsumi

池田 宏
《Coppe, 千歳市 2015年9月》〈AINU〉より 2015年
©Ikeda Hiroshi

山元彩香
《Untitled #387, Okinawa, Japan》〈We are Made of Grass, Soil, Trees, and Flowers〉より
2021年
©Yamamoto Ayaka, courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film

東京都写真美術館では、写真・映像の可能性に挑戦する創造的精神を支援し、将来性のある作家を発掘するため、新しい創造活動の展開の場として「日本の新進作家」展を2002年より開催しています。 18回目となる本展では「記憶は地に沁み、風を越え」をテーマとして、私たちの身体と土地、風景、 そしてその記憶との関わり合いについて、多様なアプローチで追求する作家5組6名の写真・映像表現を紹介します。

グローバル化とボーダレス化のあり方が変容し続ける社会にあっても、歴史、風習、伝承など、それぞれの地域や土地特有の記憶は様々な形で遺り続け、そこには多様な価値観が存在します。しかしながら一方で、私たちの想いは、ときに風のような軽快さをもってあらゆる境界を越え、他者と向き合う方法を見出してくれます。居続けることと移動とを繰り返してきた人類の歴史の中で、今、私たちはどのように土地・風景と対話し、他者とどのように関わることができるでしょうか?
デジタルとアナログのハイブリッドによって、風景・イメージの多層的なレイヤーを作り出す吉田志穂。自身のパフォーマンスによる映像を通して、風景と個人の関係を探る潘逸舟。自然災害とそこに暮らす人々、そしてその伝承・語りを作品化する小森はるか+瀬尾夏美。10年以上にわたりアイヌの人々を撮影し、民族という類型化に疑問を投げかける池田宏。馴染みのない地域で、言語を越えて、身体と無意識の関係性を追求する山元彩香。これらの作家たちによる表現を通して、私たちの生きる現在を考える上で、ひとつの手がかりを与えてくれるかもしれません。

出品作家|吉田志穂、潘逸舟、小森はるか+瀬尾夏美、池田宏、山元彩香[5組6名]

※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、入場制限などを実施します。ご来館のお客様は、必ずこちらをご確認ください。

Event Information

展覧会名
記憶は地に沁み、風を越え
日本の新進作家 vol. 18
開催期間
2021年11月6日~2022年1月23日 終了しました
開館時間
10:00~18:00
木・金曜日は20:00まで
※入館は閉館時間の30分前まで
休館日
月曜日
月曜日が祝休日の場合開館、翌平日休館、年末年始(12/28-1/4、ただし1/2、1/3は臨時開館)
入館料

一般 700円/学生 560円/中高生・65歳以上 350円

※小学生以下、都内在住・在学の中学生および障害者手帳をお持ちの方とその介護者(2名まで)は無料。

※1/2(日)1/3(月)は無料。開館記念日のため1/21(金)は無料。

本展はオンラインによる日時指定予約を推奨いたします。

日時指定予約Webketページ(外部サイト)

公式サイト
https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4033.html
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お問い合わせ

03-3280-0099

Venue Information

会場
東京都写真美術館 3F 展示室
主催
公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館、東京新聞