アンドリュー・ワイエス展―追憶のオルソン・ハウス

アンドリュー・ワイエス（1917–2009）はアメリカの著名な画家で、ニューヨーク西方のペンシルベニア州生まれです。生涯を通じて故郷とメイン州で過ごし、その風景や人々を描きました。特に1948年の《クリスティーナの世界》は20世紀アメリカ美術の代表作として評価されています。1939年、ワイエスはメイン州でクリスティーナ・オルソンと弟アルヴァロに出会い、彼らの築約150年の古い屋敷「オルソン・ハウス」を訪れ、30年にわたって交流を持ちました。この屋敷を舞台に数々の名作が生まれました。

本展では、埼玉県朝霞市の丸沼芸術の森所蔵の《クリスティーナの世界》習作を含む約60点の水彩・素描コレクションにより、ワイエスが描き続けたオルソン・ハウスとその記憶を振り返ります。