これから開催

現在地のまなざし

日本の新進作家 vol.21

かんのさゆり〈New Standard Landscape〉より 2022年 作家蔵 ©Sayuri Kanno

大田黒衣美《sun bath》2023年 作家蔵 ©Emi Otaguro

千賀健史〈HIJACK GENI〉より 2021年 作家蔵 ©Kenji Chiga

金川晋吾〈father〉より 2009年 作家蔵 ©Shingo Kanagawa

原田裕規《One Million Seeings》2019年 作家蔵 ©Yuki Harada

「日本の新進作家」展は、写真・映像の可能性に挑戦する創造的精神を支援し、将来性のある作家を発掘するために、新しい創造活動の展開の場として東京都写真美術館で2002年より継続して開催されています。21回目となる本展では、社会、環境、人と人との関係性を自身の立ち位置から問い直し、写真を通して世界の断片を提示する5 名の作家たちの試みを紹介します。

私たちは、これまで当たり前と感じていた価値観が揺らぐような数々の出来事に直面し、変化のある時代に生きています。写真表現も、技術の進歩と普及、表現手法の多様化にともない、その環境は激変しています。本展の出品作家たちは自身の感性にしたがって世界と向き合い、独自の視点で思考を深めて作品として提示します。生物や日用品など身のまわりにあるささやかな存在に目を向けて、時間を留める手法として写真を扱う大田黒衣美、自身が暮らす土地の仮設的とも言える変化を止めない風景を、淡々と観察し、記録し続けるかんのさゆり、ドキュメンタリーの視点と虚実を混ぜたイメージで現実をあぶりだす千賀健史、一般的な概念にとらわれず個と個の距離と関係性を切り取る金川晋吾、かつて誰かが見た光景を通じて、見るものが持つ記憶を喚起させる原田裕規。表現する手法として写真を選びとり、しなやかなまなざしで現実をとらえる作家たちの作品は、現在を生きる私たちにいつもとはすこし異なる角度から世界を見る視点を与えてくれます。5 名の作家たちの多様な試みを通して、今日の、そしてこれからのまなざしの可能性を改めて見つめる契機となることでしょう。

Event Information

展覧会名
現在地のまなざし
日本の新進作家 vol.21
開催期間
2024年10月17日~2025年1月19日
開館時間
10:00~18:00
(1月2日・3日を除く木・金曜日は20:00まで、図書室を除く)   
※入館は閉館時間の30分前まで
休館日
月曜日 (月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館)、年末年始(12月29日-1月1日)※1月2日(木)と3日(金)は10:00-18:00開館
入館料

一般 700(560)円/学生 560(440)円/中高生・65歳以上 350(280)円
※( )は有料入場者20名以上の団体、当館映画鑑賞券提示者、TOPMUSEUM PASSPORT 2024提示者(同伴者1名まで)、各種カード会員割引料金。
※各種割引の詳細は東京都写真美術館のウェブサイトをご参照ください。
※TOPMUSEUM PASSPORT 2024提示者は割引または無料(回数上限あり)/小学生以下、都内在住・在学の中学生および障害者手帳をお持ちの方とその介護者(2名まで)は無料/第3水曜日は65歳以上無料/1月2日(木)、3日(金)は無料
※各種割引の併用はできません。

公式サイト
https://topmuseum.jp/
お問い合わせ

03-3280-0099

Venue Information

会場
東京都写真美術館 3F 展示室
主催
公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館、東京新聞