これから開催

特別展

生誕151年からの鹿子木孟郎 ―不倒の油画道―

鹿子木孟郎《ノルマンディーの浜》 1907年 泉屋博古館東京寄託

ジャン=ポール・ローランス《マルソー将軍の遺体の前のオーストリアの参謀たち》1877年 泉屋博古館東京

鹿子木孟郎《加茂の競馬》 大正2年(1913) 株式会社三井住友銀行(泉屋博古館東京寄託)

本展覧会は、近代の日本洋画に本格的な写実表現を移植した鹿子木孟郎(かのこぎ・たけしろう)の生誕150年を記念して開催するものです。鹿子木は現在の岡山市に生まれ、はじめ天彩学舎や不同舎で洋画の基礎を学び、のちにフランスへ留学しました。パリでは19世紀フランス・アカデミスムの正統に属し、歴史画の名手として知られたジャン=ポール・ローランスの薫陶を受け、生涯を通じてフランス古典派絵画の写実表現を追究しました。帰国後は、関西美術院や太平洋画会、文部省美術展覧会の中心的な画家として活躍し、近代日本洋画の発展に確かな足跡を残しています。一方で鹿子木は、留学の支援を受けた住友家15代当主・住友春翠に、師ロ-ランスの代表作のほか自作や模写、その他西洋名画を仲介しておさめるなど、住友家と深い交流を結んでいることも見逃せません。

本展は初期の天彩学舎や不同舎で学んだ素描から、渡仏しフランス古典派の巨匠ロ-ランスに学んだ渡欧作、帰国後の関西美術院や下鴨家塾での活動などを作品により網羅し、生涯の画業を紹介しつつその功績を再考します。とくに師ローランスの写実技法の伝播について再検討を行い、近代日本洋画における写実表現の展開をめぐる問題を検証します。

前期:9月27日〜11月3日
後期:11月5日〜12月14日

Event Information

展覧会名
特別展
生誕151年からの鹿子木孟郎 ―不倒の油画道―
開催期間
2025年9月27日~12月14日
開館時間
10:00~17:00
(入館は16:30まで)
休館日
月曜日 (ただし、10月13日(月・休)、11月3日(月・休)、11月24日(月・休)は開館)、10月14日(火)、11月4日(火)、11月25日(火)
入館料

一般 1,200円(1,000円)、学生 800円(700円)
*18歳以下の方は無料
*学生ならびに18歳以下の方は証明書を呈示してください
*20名以上は( )内の団体料金
*障がい者手帳等ご呈示のかたはご本人および同伴者一名まで無料
*展覧会により料金が変更になることがあります

公式サイト
https://sen-oku.or.jp/kyoto/
お問い合わせ

075-771-6411

Venue Information

会場
泉屋博古館 企画展示室
主催
公益財団法人 泉屋博古館、日本経済新聞社、京都新聞