これから開催

開館30周年記念 MOTコレクション

9つのプロフィール 1935→2025

鶴岡政男《リズム》1935 (1954)

菊畑茂久馬《ルーレット》1963

高松次郎《扉の影》1968 撮影:柳場大 ©The Estate of Jiro Takamatsu, Courtesy of Yumiko Chiba Associates

辰野登恵子《UNTITLED 90-14》1990

ウェンデリン・ファン・オルデンボルフ《彼女たちの》2022
撮影 : 森田兼次

東京都現代美術館は、今年開館30周年を迎えました。東京都美術館から引き継いだ作品を含む約3,500点で開館した当初の常設展示では、コレクションの中から「精選された代表作」によって第二次世界大戦後の日本の前衛美術を始点に、国際的な視野から「現代美術の流れをわかりやすく示す」ことを主眼としていました。
その後、作品の収蔵を続けることで新たな視点が加わり、この「流れ」は様々に枝分かれし、変化します。2005年以降は、「MOTコレクション」展として、会期ごとに個々の作家に焦点をあてたり、横断的なテーマでメディアや制作年代の異なる作品を対比したりするなど、多角的な切り口を設けて所蔵作品を紹介しています。

30周年という節目にあたる今期は、「9つのプロフィール 1935→2025」と題して、90年にわたる美術を10年ごとに区切った9つの部屋で辿ります。開館当初のように長い時間軸を設けて構成しながらも、部屋ごとに異なる複数の視点でコレクションを見つめなおします。1935年を起点としたのは、戦前・戦中期の所蔵品が充実してきたことで戦後美術との繋がりを見出し、2025年と明記したのは、今ここの時点からコレクションを見ることを示しています。

同館の所蔵作品は、現在約6,000点となり、その内容も30年前と比較すると大いに多様化しています。コレクションは常に更新され、未完のまま次代に引き継がれていきますが、どこに焦点を当て、どう見せるかによって、様々なプロフィールがその都度生まれていきます。今期の展示が、過去から現在へと繋がるわたしたちの時代の美術について、改めて考える契機となれば幸いです。

Event Information

展覧会名
開館30周年記念 MOTコレクション
9つのプロフィール 1935→2025
開催期間
2025年4月29日~7月21日
開館時間
10:00~18:00
(展示室入場は閉館の30分前まで)
休館日
月曜日 (5月5日、7月21日は開館)、5月7日
入館料

一般500円 / 大学生・専門学校生 400円 / 高校生・65歳以上 250円 / 中学生以下無料

公式サイト
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/mot-collection-250429/
お問い合わせ

03-5245-4111(代表)

Venue Information

会場
東京都現代美術館
主催
東京都、東京都現代美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)