開催中

コレクション展

新・古美術鑑賞―いにしえを想いて愛せる未来かな

伝雪舟 秋冬山水図屏風 室町時代・15-16世紀

吉村孝敬 十二ヶ月花鳥図屏風 左隻 江戸時代・天保四年(1833)

伝浮田一蕙 紀貫之像 江戸時代・19世紀

州信印 三聖図扇面 安土桃山時代・16世紀

歌川国芳画 人かたまって人になる 江戸時代・19世紀
(前期展示:4/5 - 4/27)

現代を生きるわたしたちにとって、江戸時代より前につくられた日本の古美術の大半は、自分の日常には溶け込まない、埃をかぶった過去の遺物のように思えるのではないでしょうか。

しかし古くから日本では、絵画はうつろいゆく四季と共に、信仰、芸道、文芸、娯楽などの諸文化と交わりながら、特別な行事から日々の生活までさまざまな場面で鑑賞されたものでした。

現代のわたしたちも、カレンダーをめくって季節と共にイラストや写真を楽しみ、お気に入りのポストカードを部屋に貼り、推しのポスターを眺め、音楽をディスクジャケットや動画と共に楽しんでいます。これは、古美術を愛でた当時の人々の感覚と大きく変わらないと思われます。

本展は屏風・掛軸・扇面・浮世絵という日本文化の中で育まれた多様なかたちを持った古美術を、失われた過去の人々の鑑賞スタイルに想いを馳せながら「体験」してみようという試みです。

美術がなくても人は生きていけますが、美術は日々に彩りをもたらしてくれます。過去の人々の想いを載せた美術を鑑賞することは、現代を生きるわたしたち自身と向き合う時間になるでしょう。

難しい前知識は必要ありません。花を愛でるように、歌を口ずさむように、古美術をたのしんでみませんか。

一部作品については展示替をします。
[前期]4月5日~4月27日
[後期]4月29日~5月18日

Event Information

展覧会名
コレクション展
新・古美術鑑賞―いにしえを想いて愛せる未来かな
開催期間
2025年4月5日~5月18日
開館時間
09:00~17:00
(入館は16:30 まで)
休館日
月曜日 (ただし、5月5日(月・祝)は開館)、5月7日(水)
入館料

一般400(300)円、大学生250(200)円

※( )内20名以上のは団体料金
※小・中・高生及び18歳未満は無料
※65歳以上は平日無料
※身体障がい者手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳(アプリを含む)をお持ちの方と介助の方1名は無料

公式サイト
https://www.pref.nara.jp/68486.htm
お問い合わせ

0742-23-3968

Venue Information

会場
奈良県立美術館
主催
奈良県立美術館
関連展示

「伝統文化の現在 荒井恵子 いろいろのいろ墨のいろ~奈良の100の墨をめぐって」
水墨画家/現代美術作家の荒井恵子は、墨運堂製の「百選墨」を使った作品制作をとおして墨による表現の可能性を追求しています。
本展では、奈良の墨づくりの様々な現場を訪れ、その場で作られた墨を使って制作した作品を紹介します。

会期:2025年4月5日~5月18日
休館日:月曜日、(ただし、5月5日(月・祝)は開館)、5月7日(水)
入場料:無料
会場:奈良県立美術館 1Fギャラリー
展覧会詳細:https://www.pref.nara.jp/68487.htm