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奇想のモード

装うことへの狂気、またはシュルレアリスム

エルザ・スキャパレッリ《イヴニング・ケープ》
1938年、京都服飾文化研究財団蔵、広川泰士撮影

コルセット、1880年頃
イギリス、神戸ファッション美術館蔵

マルタン・マルジェラ《ネックレス》2006年
京都服飾文化研究財団蔵、京都服飾文化研究財団撮影

ハリー・ゴードン《ポスター・ドレス》1968年頃
京都服飾文化研究財団蔵、畠山崇撮影

舘鼻則孝《Heel-less Shoes(Lady Pointe)》2014年
個人蔵

20世紀最大の芸術運動であったシュルレアリスムは芸術の枠を超えて、人々の意識の深層にまで影響を及ぼしました。革新的な意匠を生み出し、時代を先駆けようとする優れたクリエーターたちの表現は、時にシュルレアリスムの理念と重なり合うものであり、モードの世界にもシュルレアリスムに通底するような斬新なアイデアを垣間見ることができます。
一方、シュルレアリストたちと親交のあったエルザ・スキャパレッリは、シュルレアリスムの潮流のなかで示された特異な感覚を、モードの世界に積極的に取り込んでゆきました。またシュルレアリストたちは、帽子や靴、手袋といったファッションアイテムを霊感の源として、絵画や写真、オブジェといった作品のなかに生かしました。衣裳へのトロンプ・ルイユ(だまし絵)的なイラストの導入や、内側と外側の意識を反転させたようなデザイン等、シュルレアリスムを契機として出現したユニークな発想力は、まさに「奇想のモード」として今日にまで影響を与え続けています。
本展ではさらに、シュルレアリストの感性に通ずるような作品群にも注目し、現代の私たちからみた<奇想>をテーマに、16世紀の歴史的なファッションプレートからコンテンポラリーアートに至るまでを、幅広く展覧します。シュルレアリスムがモードに与えた影響をひとつの視座としながら、その自由な創造力と発想によって、モードの世界にセンセーションをもたらした美の表現に迫ろうとするものです。

本展は日時指定の予約制です。詳しくは美術館公式サイトをご確認ください。

Event Information

展覧会名
奇想のモード
装うことへの狂気、またはシュルレアリスム
開催期間
2022年1月15日~4月10日 終了しました
開館時間
10:00~18:00
入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日 (ただし、3月21日は開館)
3月22日
入館料

一般 1,400円(1,120円)、大学生(専修・各種専門学校含) 1,120円(890円)、中・高校生 700円(560円)、65歳以上 700円(560円)
※( )内は20名以上の団体料金
※本展は日時指定の予約制です

公式サイト
https://www.teien-art-museum.ne.jp/
お問い合わせ

050-5541-8600(ハローダイヤル)

Venue Information

会場
東京都庭園美術館 本館+新館
主催
公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館
チケットプレゼント

本展のチケットを5組10名様にプレゼント!

〆切は2022年2月11日まで。応募はこちら

※当選は発送をもって代えさせていただきます。