開催中
企画展「簪(かんざし)—位里、俊、スマの名作選」
《簪》は、丸木スマの描いた、もっとも大きな絵画の題名です。と言っても、スマ自身が名づけたのではありません。髪飾りを描いたわけでもありません。丸木俊は、スマが亡くなる前年に描いた最後の大作について、次のように書いています。
「猫がおり、犬がおり、鳥が飛び交い、花が咲き誇り、おばあちゃんの生涯の曼陀羅図となりました。私たちは、きらきら輝く簪をこの絵の題名にして、働きとおした女、おばあちゃんの生涯を飾ることにしました」(『丸木スマ画集 花と人と生きものたち』、小学館、1984年=現在は絶版)
増改築をくりかえし、俊が「つぎはぎの美術館」と呼んだ建物は、耐震や温湿度管理などの課題を抱えており、10月から改修工事のため長期休館に入ります(2027年5月の開館60周年にリニューアルオープン予定)。現在の丸木美術館の空間で過ごせる最後の時間に、丸木位里、俊、スマの代表作をならべて、「簪」の名で展覧会を飾ります。
修復を終えた俊の《ヤップの島の物語》も公開。珠玉の名画の数々を紹介します。
Event Information
- 展覧会名
- 企画展「簪(かんざし)—位里、俊、スマの名作選」
- 開催期間
- 2025年7月19日~9月28日
- 開館時間
- 09:00~17:00
- 休館日
-
月曜日 (祝日にあたる場合は翌平日、8/1~15は無休)
- 入館料
一般 900円、中高生または18歳未満 600円、小学生 400円(比企・東松山在住者・チラシ持参は各通常料100円割引、障がい者は半額)、60歳以上 800円
- お問い合わせ
Venue Information
- 会場
- 原爆の図丸木美術館