これから開催
ロン・ミュエク展
ロン・ミュエク(1958年オーストラリア生まれ、英国在住)は、革新的な素材や技法、表現方法を用いて具象彫刻の可能性を押し広げてきた現代美術作家です。ロンドンのロイヤル・アカデミー・オブ・アーツで開催された「センセーション:サーチ・コレクションのヤング・ブリティッシュ・アーティスト」展(1997年)への参加で注目を集めて以来、世界各地で個展を開催してきました。
人間を綿密に観察し、哲学的な思索を重ねて制作されたミュエクの作品は、洗練され、生命感に溢れ、孤独、脆さや弱さ、不安、レジリエンスといった人間の内面的な感情や体験を巧みに表現しています。実際の人物よりもはるかに大きく、あるいは小さく造られるその彫刻は、スケールの相対性や私たちの知覚に対する先入観への挑戦でもあります。神秘的でありながら圧倒的な存在感を放ち、私たちと身体との関係、そして存在そのものとの関係を問いかけます。
実際の人物よりもはるかに大きく、あるいは小さく造られるその彫刻は、私たちの知覚に対する先入観への挑戦でもあります。同時に、実際に存在していそうであるというリアリティに肉迫する一方で、鑑賞者一人ひとりの解釈や思索を促す曖昧さも残しています。神秘的でありながら圧倒的な存在感を放ち、私たちと身体との関係、そして存在そのものとの関係を問いかけます。
本展は、作家とカルティエ現代美術財団との長きに渡る関係性によって企画されたもので、2023年パリの同財団での開催を起点とし、ミラノとソウルを経て、森美術館で開催されます。日本では、2008年に金沢21世紀美術館で回顧展が開催されて以来、2度目の個展になります。大型作品《マス》(2016-2017年)など作家の主要作品を中心に初期の代表作から近作まで11点を展示し、作品の発展の軌跡を深く洞察します。そのうち6点は日本初公開で、特に初期の代表作《エンジェル》(1997年)の出展はまたとない機会になるでしょう。また、フランスの写真家・映画監督のゴーティエ・ドゥブロンドによる、作家のスタジオと制作過程を記録した貴重な写真作品と映像作品も併せて公開し、ミュエクの比類なき彫刻がどのように生み出されるのかを明らかにします。
Event Information
- 展覧会名
- ロン・ミュエク展
- 開催期間
- 2026年4月29日~9月23日
- 開館時間
-
10:00~22:00
※火曜日のみ17:00まで、ただし5月5日、8月11日、9月22日は22:00まで
※入館は閉館時間の30分前まで
- 休館日
- 会期中無休
- 入館料
【平日】
一般2,300円(2,100円)、学生(高校・大学生)1,400円(1,300円)、シニア(65歳以上)2,000円(1,800円)、中学生以下無料
【土・日・休日】
一般2,500円(2,300円)、学生(高校・大学生)1,500円(1,400円)、シニア(65歳以上)2,200円(2,000円)、中学生以下無料
※( )内はオンライン料金。
※事前予約制(日時指定券)を導入しています。専用のオンラインサイトから「日時指定券」の購入が可能です。日時指定券の販売開始日は決まり次第、公式サイトにてお知らせします。
※当日、日時指定枠に秋がある場合は、事前予約なしでご入館いただけます。
※本展のチケットで、同時開催プログラムもご鑑賞いただけます。
- お問い合わせ
Venue Information
- 会場
- 森美術館
- 主催
- 森美術館、カルティエ現代美術財団
Ticket Present
本展のチケットを「5組10名様」にプレゼント!
〆切は2026年5月17日まで。
※当選は発送をもって代えさせていただきます。