これから開催

特別展「神仏の山 吉野・大峯 ー蔵王権現に捧げた祈りと美ー」

蔵王権現立像 平安時代(12世紀) 奈良 大峯山寺

役行者および二鬼像 室町時代(15世紀) 奈良 吉水神社

国宝 紺紙金字阿弥陀経(金峯山経塚出土)(部分) 藤原道長筆 平安時代 寛弘4年(1007) 奈良 金峯山寺 ※展示替え予定

重要文化財 吉野曼荼羅 南北朝時代(14世紀) 奈良 西大寺 ※展示替え予定

神々や仙人が住まう、神秘的で謎めいた場所として崇められてきた吉野・大峯。奈良の吉野から和歌山の熊野へと至る大峯の険しい山々は、山岳修行はじまりの地とされ、古来人びとは特別な力や悟りを得ようと大自然の中で厳しい行に身を投じてきました。平安時代には藤原道長ら都の貴族や天皇がこぞって参詣し、南北朝時代になると後醍醐天皇が吉野山内に政治の拠点を置いたように、各時代を通じて特別な場所でありつづけました。

近年、道長が自ら書写して埋納した紺紙金字経の断簡が金峯山寺で大量に発見され、大きな注目を集めました。1000年以上も前に、道長が山岳修行の本尊・蔵王権現に祈りをこめて奉納したこの経巻を本来の姿に復元すべく、目下保存修理が進められています。

本展では、道長自筆の国宝・紺紙金字経を修理後初公開するとともに、山岳修行の祖・役行者像や蔵王権現像、曼荼羅や鏡像、修行者を見守ってきた仏像など、自然と神仏への信仰が一体となって生み出されたこの地域ならではの宝物を一堂に展観します。

神仏の山、吉野・大峯に集った人びとは、蔵王権現の守護する険しい山の上にどのような祈りを捧げたのでしょうか。修験道の聖地、吉野・大峯の魅力を広く紹介する展覧会です。

[前期]4月10日~5月10日
[後期]5月12日~6月7日
※会期中、一部の作品は展示替えを行います。
※展示作品、会期等については、今後の諸事情により変更する場合があります。

Event Information

展覧会名
特別展「神仏の山 吉野・大峯 ー蔵王権現に捧げた祈りと美ー」
開催期間
2026年4月10日~6月7日
開館時間
09:30~17:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日 ※ただし4月27日、5月4日は開館
入館料

一般2,000円(1,800円)、高大生1,500円(1,300円)、中学生以下無料

※( )内は前売券および20名以上の団体料金。
※前売券の販売開始時期は未定です。
※高大生の方は学生証をお持ちください。
※障害者手帳またはミライロID(スマートフォン向け障害者手帳アプリ)をお持ちの方(介護者1名を含む)、奈良博メンバーシップカード会員の方(1回目及び2回目の観覧)、賛助会会員(奈良博、東博[シルバー会員を除く]、九博)、清風会会員(京博)、特別支援者は無料。
※本展の観覧券で、名品展(仏像館・青銅器館)もご覧になれます。
※奈良国立博物館キャンパスメンバーズ会員(学生)の方は400円、同(教職員)の方は1,900円で当日券をお求めいただけます。観覧券売場にて学生証または職員証をご提示ください。

公式サイト
https://tsumugu.yomiuri.co.jp/yoshino_omine2026/
お問い合わせ

050-5542-8600(ハローダイヤル)

Venue Information

会場
奈良国立博物館 東西新館
主催
奈良国立博物館、総本山金峯山寺、読売新聞社、NHK奈良放送局、NHKエンタープライズ近畿