これから開催

特別展

生誕151年からの鹿子木孟郎 ―不倒の油画道―

鹿子木孟郎《ノルマンディーの浜》1907年(明治40)泉屋博古館東京寄託

ジャン=ポール・ローランス《マルソー将軍の遺体の前のオーストリアの参謀たち》1877年 泉屋博古館東京

ジャン=ポール・ローランス《イレーヌ》1896年 府中市美術館

鹿子木孟郎《白衣の婦人》1901-03年頃(明治34-36)京都工芸繊維大学美術工芸資料館(AN.2298)

鹿子木孟郎《山村風景》1914年(大正3)岡山県立美術館

本展覧会は、近代の日本洋画に本格的な写実表現を移植した鹿子木孟郎(かのこぎ・たけしろう)の生誕150年を記念して開催するものです。鹿子木は現在の岡山市に生まれ、はじめ天彩学舎や不同舎で洋画の基礎を学び、のちにフランスへ留学しました。パリでは19世紀フランス・アカデミスムの正統に属し、歴史画の名手として知られたジャン=ポール・ローランスの薫陶を受け、生涯を通じてフランス古典派絵画の写実表現を追究しました。帰国後は、関西美術院や太平洋画会、文部省美術展覧会の中心的な画家として活躍し、近代日本洋画の発展に確かな足跡を残しています。一方で鹿子木は、留学の支援を受けた住友家15代当主・住友春翠に、師ローランスの代表作のほか自作や模写、その他西洋名画を仲介しておさめるなど、住友家と深い交流を結んでいることも見逃せません。

本展は初期の天彩学舎や不同舎で学んだ素描から、渡仏しフランス古典派の巨匠ローランスに学んだ渡欧作、帰国後の関西美術院や下鴨家塾での活動などを作品により網羅し、生涯の画業を紹介しつつその功績を再考します。とくに師ローランスの写実技法の伝播について再検討を行い、近代日本洋画における写実表現の展開をめぐる問題を検証します。

前期:1月17日〜2月23日
後期:2月25日〜4月5日

Event Information

展覧会名
特別展
生誕151年からの鹿子木孟郎 ―不倒の油画道―
開催期間
2026年1月17日~4月5日
開館時間
11:00~18:00
※金曜日は19:00まで開館
※入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日 (ただし、2月23日は開館)、2月24日
入館料

一般1,500円(1,300円)、学生800円(700円)、18歳以下無料
※20名以上の団体は( )内の割引料金
※障がい者手帳等ご呈示の方はご本人および同伴者1名まで無料

公式サイト
https://sen-oku.or.jp/tokyo/
お問い合わせ

050-5541-8600(ハローダイヤル)

Venue Information

会場
泉屋博古館東京
主催
公益財団法人泉屋博古館、日本経済新聞社

Ticket Present

本展のチケットを「5組10名様」にプレゼント!
〆切は2026年1月18日まで。
※当選は発送をもって代えさせていただきます。