これから開催

富士山 花と雲と湖と

横山大観《霊峰富士》1939年

片岡球子《花に囲まれし富士》1985年頃

日本を象徴する山、富士山。それは日本人だけではなく、世界の人々をも魅了してやみません。春夏秋冬、朝昼夕、さまざまな姿を私たちに見せてくれます。

山といえば富士山、多くの人がそう答えるでしょう。日本一の標高を誇りますが、それにとどまらない美麗な魅力があります。冠雪に覆われた白富士、太陽の光に染まった赤(朱)富士、湖に映る逆さ富士、山頂と太陽が重なるダイヤモンド富士。仰ぎ見る名所として、三保の松原、田子の浦、芦ノ湖畔、富士五湖畔、忍野八海などが挙げられます。

さらに、富士山から遠く離れた地域にも、富士見という地名が数多く存在します。また、津軽富士(岩木山)、近江富士(三上山)、薩摩富士(開聞岳)など、全国に「富士」の別称がついた山も枚挙にいとまがないほどです。それほど富士山は象徴的な山であり、二つとない「不二」の当て字が相応しいといえましょう。

古来、富士山は絵に描かれ続けてきました。例えば、『伊勢物語』に登場する在原業平(825~880)とおぼしき主人公は、都から東国へ下る際に富士山を眺めて歌を詠みましたが、その場面を多くの絵師が表現しています。『聖徳太子絵伝』や『一遍聖絵』にも富士山が表されました。江戸時代の葛飾北斎は、『冨嶽三十六景』に代表されるように、富士山を多く描いた絵師として著名です。近現代の画家では、文化勲章受章者の横山大観・田崎廣助・片岡球子などを挙げることができます。彼らに限らず、同じ富士山が主題でも、描く画家により構図や色彩は異なり、それぞれの個性が輝いています。

Event Information

展覧会名
富士山 花と雲と湖と
開催期間
2026年1月17日~5月10日
開館時間
10:00~17:30
(入館は17:00まで)
休館日
月曜日、火曜日
入館料

無料

公式サイト
https://www.hanzomonmuseum.jp
お問い合わせ

03-3263-1752

Venue Information