これから開催
SPECTRUM 2076 AD ── 来たる世界の意識体
本展は、気候変動やテクノロジーの特異点を経た「50年後の未来(2076年)」という視座から、現代という時間を遡及的に審問(Retrospective Inquiry)する思想的実験場です。出品作家には、池田謙、森万里子、山田晋也、名和晃平、牧田愛、草野絵美、熊谷亜莉沙の7名を迎え、物理的な光の分布としてのスペクトラムのみならず、ジャック・デリダが提唱した「憑存在(ハントロジー)」における亡霊(Specter)の多義性を探求します。
池田謙の音響は、ベルクソン的「持続」を空間に充満させ、私たちの意識の輪郭を剥ぎ取っていく。森万里子は、垂直に立つクリスタルを通じて、宇宙的な全一性への「開かれた上昇」を提示する。山田晋也は、可視と不可視が交錯する重層的な絵画層のなかに、今も私たちを憑依し続ける亡霊の気配を定着させる。名和晃平は、物質を波動へと反転させ、実在の皮膜を「連続体」へと解体する。牧田愛は、機械的秩序を内面化した生体システムとして、ポスト・ヒューマンのトポロジーを描き出し、草野絵美は、AIという潜在空間から「存在し得なかった過去」を生成し、現実と虚構の境界を無効化する。そして熊谷亜莉沙は、沈底する文明の記憶を逆照射することで、現代という刹那に形而上学的な鎮魂を捧げる。
参加アーティスト:池田謙、森万里子、山田晋也、名和晃平、牧田愛、草野絵美、熊谷亜莉沙
Event Information
- 展覧会名
- SPECTRUM 2076 AD ── 来たる世界の意識体
- 開催期間
- 2026年5月22日~7月12日
- 開館時間
- 11:00~18:00
- 入館料
無料
- お問い合わせ
Venue Information
- 会場
- GYRE GALLERY
- 主催
- GYRE/ スクールデレック芸術社会学研究所