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企画展「蔵出し蒔絵コレクション」

重要文化財 春日蒔絵硯箱 日本・室町時代 15世紀 根津美術館蔵

百草蒔絵薬箪笥 飯塚桃葉(初代)作
日本・江戸時代 明和8年(1771) 根津美術館蔵

雪華蒔絵箱 日本・江戸時代 19世紀 根津美術館蔵

雪月花三社蒔絵朱盃 原羊遊斎作・酒井抱一下絵
日本・江戸時代 19世紀 根津美術館蔵

御簾葵蒔絵印籠 銘 梶川作 日本・江戸時代 19世紀 根津美術館蔵

蒔絵とは、漆で文様を描いて、その漆が硬化しないうちに金や銀の金属粉を蒔き付けて装飾する技法です。正倉院宝物の中にその源流と考えられる作例があり、平安時代以降は日本で独自に発達して現在に至っています。漆黒の器表をあやなす金色のグラデーションの眩い世界は、人々を魅了し続けています。

初代 根津嘉一郎(1860~1940)がコレクターとして一躍脚光を浴びるきっかけになったのは、蒔絵作品の購入です。
足利義政、松花堂昭乗が愛用したと伝えられる名品「花白河蒔絵硯箱」をかねがね手に入れたいと思っていた嘉一郎は、明治39 年(1906)11 月、大阪の豪商・平瀬家の売立にかけられた同作を当時としては破格の高値で落札、世間を驚かせます。その後も購入は続きますが、特に晩年、根津美術館の蒔絵コレクションを代表する優品の数々を手中におさめています。

本展は、嘉一郎が蒐集した蒔絵作品の粋をまとめて紹介する初めての機会となります。蒔絵史において重要な作品を数多く含むとともに、文房具、仏具、香道具、飲食器、装身具などバラエティに富んでいることが特色です。これらの用途ごとの展示に技法の豆知識を交えながら、おなじみのものから初公開の作品まで、重要文化財4件を含む約70件で蒔絵の豊かな世界を、ぜひ根津美術館で堪能してみてください。

Event Information

展覧会名
企画展「蔵出し蒔絵コレクション」
開催期間
2022年9月10日~10月16日 終了しました
開館時間
10:00~17:00
(入館は閉館の30分前まで)
休館日
月曜日 (ただし、9月19日、10月10日は開館)
9月20日, 10月11日
入館料

オンライン日時指定予約
一般 1300円(1100円) 学生 1000円(800円)
※( )内は障害者手帳提示者及び同伴者1名の料金。中学生以下は無料。
※オンライン日時指定予約の定員に空きがある場合のみ、当日券(一般1400円)を美術館受付で販売
※2022年9月6日(火)より、根津美術館公式サイトで予約開始

公式サイト
https://www.nezu-muse.or.jp/
お問い合わせ

03-3400-2536

Venue Information

会場
根津美術館
主催
根津美術館