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畠山耕治―青銅を鋳る

畠山耕治「青銅で在ること」2022年
h31.0×φ74.5㎝ (撮影:渞忠之)

畠山耕治「八つの面」2011年
h38.5×w16.0×d17.0㎝ (撮影:渞忠之)

畠山耕治「白い雨」2002年
h33.8×w39.7×d21.3㎝
高岡市美術館蔵 (撮影:渞忠之)

畠山耕治「八つの面」2010年
h33.5×w44.0×d17.50㎝ (撮影:渞忠之)

畠山耕治「十二の面」2018年
h37.0×w30.0×d13.5㎝ (撮影:渞忠之)

畠山耕治(1956~)は鋳物(いもの)の歴史を持つ富山県高岡市を拠点に、青銅を素材とした鋳金(ちゅうきん)による造形に創造性を示してきました。鋳金とは溶解した金属を型に流し込んで成形する技術で、その技術による製品を鋳物といいます。

畠山の作品は抑制の効いた造形と臨場感のある表情に特徴があります。鋳金は型に合わせて複雑な形状をとることのできる技法ですが、「青銅の存在そのものを鋳込む」という自身の制作欲求と造形感覚を、直線とわずかな曲線で構成したシンプルな造形に表しています。そして、薬品や熱などによる化学反応で色彩と質感を創出し、青銅の造形に命を吹き込むのです。

本展では畠山を代表する制作として箱をはじめとする器形態の作品をご覧いただきますが、制作全体は器形にとどまらず、橋の親柱や街灯、ビルやレストランの壁面、扉など建築分野にまで及びます。これは、鋳金の制作サイズに自由度が高いことを示すとともに、畠山の視点が工芸だけではなく空間や景観まで含めた鋳造技術全般にあることを窺わせるものです。鋳金の可能性とともに独自性、自立性の確立を求める畠山の制作を初期から新作まで60余点でご紹介します。

Event Information

展覧会名
畠山耕治―青銅を鋳る
開催期間
2022年9月17日~12月11日 終了しました
開館時間
11:00~18:00
※入館は17:30まで
休館日
月曜日 (ただし9月19日、10月10日は開館)
9月20日, 10月11日
入館料

一般1100円、大学生800円、小・中・高生500円
※未就学児は無料

公式サイト
https://www.musee-tomo.or.jp/
お問い合わせ

03-5733-5131(代表)

Venue Information

会場
菊池寛実記念 智美術館
主催
公益財団法人 菊池美術財団、日本経済新聞社

Ticket Present

本展のチケットを「5組10名様」にプレゼント!
〆切は2022年10月10日まで。
※当選は発送をもって代えさせていただきます。