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闇と光 ―清親・安治・柳村
今から約150年前の明治9年(1876)、小林清親は、西洋からもたらされた油彩画や石版画、写真などの表現を、木版画である浮世絵に取り込むことによって、これまでにはない東京の風景を描きました。真っ暗な夜の街に輝くガス灯の光や、鮮やかな赤い色に染まった夕焼けの空など、光や影のうつろいを巧みに捉えた清親の「光線画」は大いに流行し、井上安治や小倉柳村といった絵師たちも後に続きます。光線画の流行はわずか5年ほどという短い期間で去りますが、木版画の新しい可能性を切り開くものでした。近年注目される、大正から昭和の「新版画」の先駆けとも位置付けられるべきでしょう。
本展では、小林清親を中心に、これまで紹介される機会の少なかった井上安治と小倉柳村が描いた光線画、約200点(前期と後期で全点展示替え)を展示します。木版画だからこそ味わい深い、闇の色、光の色をお楽しみください。
※前後期で全点展示替え
前期:11月1日~11月23日
後期:11月26日~12月18日
Event Information
- 展覧会名
- 闇と光 ―清親・安治・柳村
- 開催期間
- 2022年11月1日~12月18日 終了しました
- 開館時間
-
10:30~17:30
入館は閉館の30分前まで
- 休館日
-
月曜日 ※11月24日、25日は展示替えのため休館
- 入館料
一般 1000円 大高生 700円 中学生以下無料
- お問い合わせ
Venue Information
- 会場
- 太田記念美術館