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没後200年 江戸の知の巨星 大田南畝の世界

石崎融思画 大田南畝肖像 個人蔵

寝惚先生文集 個人蔵

葛飾北斎画 摺物〔亥年春興〕 個人蔵

狂歌の名人「蜀山人」こと大田南畝(おおた なんぽ、1749-1823)の名は、江戸文化に関心をもつ方なら一度は耳にしたことがあるかもしれません。平賀源内や山東京伝、喜多川歌麿や版元の蔦屋重三郎などに彩られた、華やかな江戸の出版界の中心人物であり、当意即妙な狂歌の名手として、現代でも落語や時代小説などで知られる人物です。
幕臣としても有能で、御家人という低い身分ながら幼少の頃から積み重ねた知識と能力によって登用され、職務においても高く評価されていきます。くわえて、同時代の事件や風聞から歴史的な典籍まで、見聞きしたあらゆる事物を書き残した功績ははかり知れません。浮世絵や江戸文学の歴史ひとつとっても、南畝の記録なしには多くの事物が埋もれてしまったことでしょう。

南畝没後200年記念となる本展は、このような大田南畝について、多角的に取り上げているのが特徴です。さらに、たばこと塩の博物館で開催する展示として、彼と深い関わりを持ったたばこ屋の平秩東作と蘭奢亭薫についても特別に紹介しました。

情報が氾濫し、知識の価値が問われている今日とは対照的に情報伝達手段が限られた江戸時代にあって、情報を吟味し記録し続けた南畝の生涯を通じて、知とは何か、あらためて考える契機となれば幸いです。

Event Information

展覧会名
没後200年 江戸の知の巨星 大田南畝の世界
開催期間
2023年4月29日~6月25日 終了しました
開館時間
10:00~17:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日
入館料

⼤⼈・⼤学⽣:100円/ 満65歳以上の⽅(要証明書):50円/⼩・中・⾼校⽣:50円

公式サイト
https://www.tabashio.jp/
お問い合わせ

03-3622-8801

Venue Information

会場
たばこと塩の博物館 2階特別展⽰室
主催
たばこと塩の博物館