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2024年11月1日
学習院制服事始/学習院大学史料館
学習院大学史料館にて、「学習院制服事始」が開催中です。
これまで宮廷ゆかりの品々や学習院にまつわる史料などを広く紹介してきた同館。来年度中に「霞会館記念学習院ミュージアム」として生まれ変わることが決まりました!
本展は、史料館で行われる最後の展覧会です。初期から現在までの学習院の制服を紹介します。
日本の制服の始まりが学習院からだということ、皆さんはご存知でしたか?
明治10年に設立された学習院は、はじめは華族のための学校でしたが、同時に平民や士族の入学も許可していました。今考えると、身分制度のある時代にとても先進的ですよね。
しかし、やはり華族と平民の服装には大きく違いがあり、目に見えて経済格差が分かってしまうという事態に。そこで、導入されたのが制服でした。その当初の制服や現在でも着用されている制服が、展示室には並びます。
大正天皇が着用された初等科の夏服も展示されています。大正天皇は、皇太子として初めて学校に通ったのだとか!
当初の詰襟と、現在の制服に大きな変化がないのにも驚きます。また、詰襟だけでなく「はいからさんが通る」で目にする海老茶の袴(スカートタイプの行灯袴)、さらにはランドセルまで初めて導入したのは学習院だそう。
学校制服の発祥である学習院が所蔵する、さまざまな制服・正服をお楽しみください。
史料館では、恒例のボンボニエールも展示されています。ボンボニエールとは、砂糖菓子を入れるための器です。日本では、皇室のお祝い事の際に作られています。
本展では、上皇陛下と上皇后陛下の米寿記念のボンボニエールと、愛子さま成年記念のボンボニエールを展示。特に愛子さまのボンボニエールは、初公開の貴重な機会となります。
愛子様のお印であるゴヨウツツジの文様があしらわれた繊細なボンボニエール、是非じっくりと鑑賞してみてくださいね。
2024年に「霞会館記念学習院ミュージアム」として変わる学習院大学史料館。気になる新ミュージアムのあれこれを、同館の長佐古美奈子学芸員に聞いてみました。
以前から、学習院の史料をもっと広く紹介できるような場が必要だという声がありました。そしてこの度、霞会館(前身:華族会館)の協力もあり、新ミュージアムの設立が実現することになったんです。
新ミュージアムでは、常設展示室が設置される予定です。常設展示では、これまでの学習院教育の歩みを紹介します。当館の収蔵品として、標本史料が数多くあります。これは、教科書のみで教えるのではなく、実物を見ることが大事という学習院の教育方針に基づいています。そうした教育の取り組みも是非知っていただければと思います。
また、特別展では当館の幅広い名品を紹介予定です。入場も無料ですし、少し先になりますが是非お気軽にお越しください。
これまで大学図書館として使われていた場所へ移転します。この建物は、日本のモダニズム建築の巨匠・前川國男の設計なんです。
コンクリート打ち放しのモダンな建築もあわせて楽しんでいただけるのではないかと思います。
「制服」の発祥という視点から、学習院の歩みを紹介する本展。構内は自然いっぱいなので散策するのも気持ち良いですよ。
新ミュージアムも楽しみですよね。こちらも続報をお届けしていくので、お楽しみに!