「美」の追求と継承 -丸紅コレクションのきもの-/丸紅ギャラリー

美しい染織品に目を奪われる!丸紅ギャラリーにて染織品を紹介する展覧会開催中

2022年6月13日

「美」の追求と継承 -丸紅コレクションのきもの-/丸紅ギャラリー

2021年秋、「古今東西の美が共鳴する空間」としてオープンした丸紅ギャラリー。質の高い和洋絵画、染織図案と並ぶコレクションが、着物や帯などの染織品です。

現在、丸紅が持つ染織品コレクションを紹介する展覧会が開催中です。


展示風景

本展では、現在の丸紅コレクションが戦前からどのように形成され、どのように継承した来たかを紹介。

新たな視点と研究成果も分かりやすいパネルで学ぶことができます。

※展覧会情報はこちら

丸紅の染織品コレクションはこうして生まれた!

丸紅内に発足された名品會が本格的に古い染織品をコレクションし始めたのは、戦前の1929年(昭和4)のことで、3つの目的がありました。

まず第一に新しい商品を開発するのに苦労している職人を支援するため、第二に当時の丸紅商店が目標としていた「美術的価値を備えた実用的な染織品」の手本とするため、そして第三に染織品が持つ美しいデザインや技術を後世に残すためでした。


展示風景

展示室に入ると、まずは能装束を紹介。能装束は、当時の丸紅紹介の名品會が日本染織における美術と技術の頂点と考えていました。

丸紅コレクションのなかでも能装束は約9割が1929(昭和4)から1933(昭和8)にコレクションされたものです。

こうした装束にはじまり、小袖や古裂などの近世染織品を勢力的に収集し、丸紅染織品コレクションの基礎は築かれました。


展示風景

なかでも小袖は、17世紀後半から幕末明治頃のものまで幅広いコレクションを持ち、近世の日本染織史を通覧できるほどです。

丸紅商店の新たな作品づくりの資料となる価値があるかどうか、当時の作り手たちの“厳しい目”をもって収集された作品です。その質の高さを、どうぞお見逃しなく。

新たな技術を用いたものから伝統を受け継いだものまで

丸紅の染織品コレクションの基礎が築かれるより前、明治・大正時代には西洋からさまざまな染織技術が持ち込まれ、発展していきました。

きものもこれまでの江戸時代から受け継がれてきた伝統的な表現から新しい技術をもちいた表現が取り入れられていきました。


展示風景

本展では、明治・大正時代のきものの新たな展開も紹介。江戸時代の意匠の名残を残した、新しい染織技術を楽しむことができます。

当時、名品會が目標としていた江戸時代の意匠や技術を落とし込んだ作品制作も、これらの貴重な着物を熱心に研究したことにより実現しつつありました。

展示室を進むにつれて、移り変わる染織品の表情に注目です!

また、展示室の最後では染織品の未来について紹介したパネルも展示されています。

丸紅コレクションは戦前から戦後まで散り散りになることなく守られてきました。しかし今後の課題はそれらのコレクションをどう継承していくか。なかには裂傷の激しい作品もあります。こうした作品を守るための取り組みにも注目してみてくださいね。

Exhibition Information