終了

生誕150年 池上秀畝―高精細画人―

池上秀畝
《秋晴(秋色)》
明治40年(1907)
絹本着色
北野美術館
~3月31日

菱田春草
《羅浮仙》
明治34年(1901)
絹本着色
長野県立美術館
4月2日~

池上秀畝
《日蓮上人避難之図》
明治44年(1911)
絹本着色
(一財)北方文化博物館

池上秀畝
《四季花鳥図》(4幅対のうち夏)
大正7年(1918)
紙本着色
長野県立美術館

池上秀畝
《写生帖》より 祭りを眺める群衆
制作年不詳
墨、彩色、紙
信州高遠美術館

池上秀畝(いけがみしゅうほ、1874-1944)は、長野県上伊那郡高遠町(現在の伊那市)に生まれ、明治22年(1889)、本格的に絵を学ぶため上京。当時まだ無名だった荒木寛畝(あらきかんぽ)の最初の門人・内弟子となります。大正5年(1916)から3年連続で文展特選を受賞。また、帝展で無鑑査、審査員を務めるなど官展内の旧派を代表する画家として活躍しました。

同じく長野県出身で同い年の菱田春草(1874-1911)らがけん引した「新派」の日本画に比べ、秀畝らの「旧派」と呼ばれる作品は近年展覧会等で取り上げられることは少なく、その知名度は限られたものに過ぎませんでした。しかし、伝統に基づく旧派の画家たちは、会場芸術として当時の展覧会で評価されたことのみならず、屏風や建具に描かれた作品は屋敷や御殿を飾る装飾美術としても認められていました。特に秀畝は徹底した写生に基づく描写に、新派の画家たちが取り組んだ空気感の表現なども取り入れ、伝統に固執しない日本画表現を見せています。

本展は生誕150年にあたり、秀畝の人生と代表作をたどり、画歴の検証を行うと共に、あらたなる視点で「旧派」と呼ばれた画家にスポットを当てる展覧会です。

※会期中、4月1日に展示替えがあります。

Event Information

展覧会名
生誕150年 池上秀畝―高精細画人―
開催期間
2024年3月16日~4月21日 終了しました
開館時間
10:00~18:00
※入館は17:30まで
休館日
月曜日
入館料

一般1000円、高校・大学生および65~74歳800円、中学生以下および75歳以上無料(その他各種割引制度あり)
※一般以外の方(無料・割引対象者)は、年齢等が確認できるものをお持ちください。
※一度観覧された方は初回のチケット半券を受付に提示すると300円割引。

公式サイト
https://www.neribun.or.jp/museum.html
お問い合わせ

03-3577-1821

Venue Information

会場
練馬区立美術館
主催
練馬区立美術館(公益財団法人練馬区文化振興協会)
共催

長野県立美術館

助成

美術館連絡協議会、読売新聞社

巡回情報

本展は長野県立美術館でも開催します。(会期:2024年5月25日~6月30日)
詳細は長野県立美術館のホームページ等で公開される情報をご確認ください。