大カプコン展 ―世界を魅了するゲームクリエイション/大阪中之島美術館

世界を熱狂させるカプコンの歴史。思わず興奮の体験展示も【大阪中之島美術館】

2025年4月7日
世界を熱狂させるカプコンの歴史。思わず興奮の体験展示も【大阪中之島美術館】

会場風景 ©CAPCOM

大阪中之島美術館で「大カプコン展 ―世界を魅了するゲームクリエイション」が開催中です。

数々の大ヒット作を生み出したカプコンの、想像の歴史に迫る展覧会です。

世界中で愛されるカプコンのゲーム

カプコンは大阪に本社を構えるゲームソフトメーカーです。

創業から40年余りの歴史において、ヒットゲームを次々に生み出してきました。

いくつか例を挙げると、eスポーツの世界でも大人気の『ストリートファイター』シリーズや、先日発売の最新作が3日で800万本を売り上げた『モンスターハンター』シリーズなどのアクションゲーム。

ポスターメインアート ©CAPCOM

さらにサバイバルホラーゲームの金字塔『バイオハザード』シリーズや、法廷バトルアドベンチャーゲームという斬新なジャンルを確立した『逆転裁判』シリーズなどなど。

宝塚歌劇 大逆転裁判 衣装 ©CAPCOM、©宝塚歌劇団

カプコンが生んだゲームの人気は国内のみにとどまらず、世界各地に数多くの熱狂的なファンが存在します。

その人気は、なんと売上本数の8割を海外での売上が占めるほどです。

進化を続けるゲームクリエイション

1983年に創業したカプコン。

ファミコン全盛期は『ロックマン』、スーパーファミコンが登場すると『ストリートファイターⅡ』を発表。

さらに、プレイステーションが台頭すると『バイオハザード』など、ゲームハードの進化に合わせて記憶に残る大ヒット作品を生み出してきました。

ヒストリー ©CAPCOM

時代を追うごとに、ゲーム世界を彩る技術も目覚ましい進化を遂げてきました。

進歩が特に顕著なのが映像面です。

ドット絵時代の創意工夫 ©CAPCOM

ファミコン時代のゲームは、小さなマス目にひとつひとつドット(点)を打つ、ドット絵という手法でキャラクターや背景を描いていました。

レトロな魅力が評価され、いま静かなブームを呼んでいるドット絵の世界。

発売当時を知らない若い世代の目にこそ、そのかわいさが新鮮に映るのかもしれません。

カプコンピクセルラボ ©CAPCOM

会場にはドット打ちを楽しめる体験コーナーも。

タッチペンを使って、ドット絵の知識なしでも『ロックマン』シリーズのキャラクターたちを描くことができます。

レトロなドット絵が注目を集める一方、現代の映像は最新技術で驚くべき美麗さに。
実写と見紛うようなリアルさで、プレイヤーの没入感を高めます。

ダンテ ©CAPCOM

3DCGの制作過程を、立体像へのプロジェクションマッピングで紹介。超リアルな映像を生む最先端技術を感じられます。

そしてついに、現実とゲームの垣根を超える試みも。

吉田沙保里 VS. リュウ ―私より強い奴に会いに行く― ©CAPCOM

元レスリング選手の吉田沙保里が、なんとゲーム内に降臨。

『ストリートファイター6』でお馴染みのリュウと夢の対決が実現しました。

最強の軍配はどちらに上がるのか。ぜひ会場で勝敗を確かめてください。

楽しい体験型展示も盛りだくさん

カプコンならではの遊び心たっぷりの体験コーナーも目白押し。いずれも本展のために特別に設計されたものです。

中でも大阪と東京でしか体験できないのが「バイオハザード・新ウォークスルー体験」。

バイオハザード・新ウォークスルー体験 ©CAPCOM

壁面に特別なセンサーを向けると、ゾンビなどの恐ろしい映像が投影されます。

頼りない懐中電灯ひとつで恐怖の洋館を探索するスリルを、ぜひ会場で体感してください。

モーションキャプチャーミラー ©CAPCOM ※撮影は、特別な許可を得ています

こちらは鑑賞者の動きに合わせて、鏡の中でキャラクターたちがリアルタイムにアクションする作品です。

リュウになって波動拳を撃ったり、成歩堂龍一になって「異議あり!」と叫んだりと、気分はまさにモーションアクター。

さらに、時代と共に進化を遂げたのは映像だけではありません。

BGMや効果音の側面からも、迫力の音響でゲーム史を追体験できます。

サウンドシアター ©CAPCOM

ピコピコとレトロな魅力の8bit音楽から、四方八方を音に包まれる7.1Ch 3Dオーディオまで。
ゲーム音楽の進化を臨場感たっぷりに味わうことができます。

ここだけの特別なグッズも

展覧会特設ショップも、お見逃しなく。カプコンファン垂涎の展覧会オリジナルグッズがずらりと並んでいます。

「大カプコン展」特設ショップ風景 ©CAPCOM

中でも特に注目は大阪会場ならではの限定グッズです。

Tシャツ(グレー/ホワイト/Osaka edition)いずれも4,400円(税込) ©CAPCOM

カプコンが誇る人気キャラと大阪中之島美術館がデザインされたTシャツの他、『モンハン』の人気マスコット「アイルー」が同館のシンボルと並ぶグッズも。

※商品には購入制限を設けています。詳しくは公式ホームページをご確認ください。

大カプコン展×ヤノベケンジ “SHIP’S CAT (Muse)” アクリルキーホルダー 880円(税込) ©CAPCOM

特設ショップの入場には、展覧会のチケットが必要です。

その他、特設ショップに関する注意事項は展覧会公式サイトをご確認ください。

まとめ

「大カプコン展」は大阪展の終了後、名古屋・鳥取・東京と各地を巡回する予定です。

日本が誇るゲーム文化を紹介する「大カプコン展」。

この機会に、世界を熱狂させ続けるカプコンのゲームクリエイションを体感してみてはいかがでしょうか。

(左)マグカップ 1,650円 / (右)スーベニアバック 1,210円 ※いずれも税込価格 ©CAPCOM

Exhibition Information