アニメーション映画の世界/国立映画アーカイブ

アニメーション映画の歴史を“ポスター”で振り返る【国立映画アーカイブ】

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2025年4月21日

国立映画アーカイブ(東京・京橋)にて、「ポスターでみる映画史 Part 5 アニメーション映画の世界」が、2025年7月27日(日)まで開催中です。

「ポスターでみる映画史」は、宣伝ポスターを中心に映画ジャンルを歴史的に辿る国立映画アーカイブの展覧会シリーズです。
2012年の「西部劇の世界」を皮切りに、これまで4回開催されました。

第5弾となる「アニメーション映画の世界」では、映画誕生まもなくの頃から作られているアニメーション映画の歴史を紐解きます。

初期作品から最新作まで、アニメーション映画のポスターを中心とした約130点の資料を展示。
アニメーション映画好きはもちろん、デザインが好きな方にも楽しい展覧会です。

アニメーション映画の歴史を辿る

アニメーションは、連続した静止画から運動を知覚する「仮現運動」の性質を利用して生み出されます。

仮現運動と言われてもピンとこない方は、踏切の点滅を思い浮かべてください。
赤いランプが左右交互に点滅することで、まるでランプがピョンピョンと運動しているように見えますね。

アニメーションは、この人間の錯覚を利用して、少しずつ変化する静止画を連続させることで動きを出しているのです。

アニメーションを組み込んだ映像作品は、1895年にフランスのリュミエール兄弟が発明した撮影・映写装置「シネマトグラフ」の公開から間もないうちに多く作られてきました。

日本のアニメーション映画についても紹介

いまや世界の映像文化の中でも注目を集めるアニメーション。
日本はその中でも、もっとも優れた作品を作り出してきた国のひとつです。

本展では、さまざまな製作体制やスタイルのもと作り出された日本のアニメーション映画についても紹介します。

こちらは、戦時下に生まれた映画『桃太郎の海鷲』。日本アニメーション史のパイオニアのひとりである、瀬尾光世によって作られた映画です。

戦時下に海軍省の委託により生まれた本作は、当時の日本のアニメーション映画としては破格の37分の上映時間を誇りました。
15万枚にも及ぶ作画は、瀬尾がほぼ一人でこなしたといいます。

1945年には、本作の続編として『桃太郎 海の神兵』が作られました。

世界中に広がる「アニメ」の世界を堪能

本展では、1980年代から現代までのアニメーション映画も取り上げています。

展示室にずらりと並ぶ映画ポスター。
日本以外にも、フランスや韓国など各国のバージョンのポスターも展示されています。

それぞれの映画ポスターのデザインにも、ぜひ注目してみてくださいね。

 

国立映画アーカイブが所蔵する幅広い年代・国のポスターを中心に「アニメーション映画」の歴史を辿る本展。

今年2025年は、映画が誕生して130周年と節目の年です。
この機会に、国立映画アーカイブで映画の歴史を学んでみてはいかがでしょうか。

Ticket Present

本展のチケットを「5組10名様」にプレゼント!
〆切は2025年5月18日まで。
※当選は発送をもって代えさせていただきます。